妻沼工場が「緑化優良工場等関東経済産業局長賞」受賞 MSD

表彰式の様子

 埼玉県熊谷市にあるMSDの生産拠点である妻沼(めぬま)工場が、工場周辺の緑化推進と地域の環境保全に貢献した功績が認められて「緑化優良工場等関東経済産業局長賞」を受賞し、1月27日に表彰された。
同功績は、経済産業省などが実施する第41回工場緑化推進全国大会において認定されたもの。1982年に建てられた妻沼工場は、高品質な医薬品とワクチンを確実に供給し続けることを使命としている。あらゆる日本の規制に加え、厳格な独自のグローバル品質基準を設定し順守することで高品質な製品を製造している。製品の安定供給のために、原料の調達から製品の出荷までの過程を最適化し、生産性の向上にも取り組んでいる。

妻沼工場の航空写真


 妻沼工場は、およそ17万㎡ある敷地のうち、緑化率が33%に及ぶなど大変豊かな自然に囲まれている。工場ではこれまで、総合的な緑化計画に基づく工場緑化を敷地内外で積極的に推進してきた。敷地内には、その地理的特徴を生かした散策用の歩道や、リスや野鳥などを観察できるエリアがあり社員の憩いの場となっている。
 また、定期的に植栽の手入れを行うことで自然がもつ本来の美しさを最大限に引き出し、桜や紅葉といった四季折々の変化を楽しめるようにしている。

敷地内にある桜並木


 春には、桜並木の一部を開放する「さくらまつり」を開催するなどして、地域住民の方々との交流も大切にしている。また、除草や害虫駆除を行う際には、近隣に田畑や河川が多くあることを考慮して薬剤の散布を控えた方法を導入するなど、周辺環境を保護しながら工場近くの地域住民の方々が安心して暮らせるよう配慮している。
 このほかにも妻沼工場では、コミュニティにお住まいの方々の健康や環境に悪影響を及ぼさないよう、徹底的に管理された方法で排水や廃棄物の処理を行うことでSDGsの実現につなげている。
 また、市内を流れる荒川河川敷の清掃活動に社員がボランティアで参加したり、地元のNPOと共同して子どもたちの学習支援活動を行うなど、地域に根差した様々な活動も行っている。
 今回、こうした活動が総合的に評価され、「緑化優良工場等関東経済産業局長賞」の受賞に至った。MSD妻沼工場は、今後も緑地の整備や環境保全に取り組み、地域の方々の健やかな暮らしに貢献していく。

妻沼工場外観
タイトルとURLをコピーしました