シリーズ C ラウンドで約 40億円資金調達し累計調達額82億円を達成 Chordia Therapeutics

 がん領域に特化した研究開発型バイオベンチャー企業のChordia Therapeutics(神奈川県)は19日、シリーズCラウンドにおいて総額約40億円調達したと発表した。
 同資金調達は、日本グロースキャピタル投資法人と東京大学協創プラットフォーム開発をリード投資家として、MEDIPAL Innovation 投資事業有限責任組合、新生キャピタルパートナーズ、および日本ベンチャーキャピタル等を引受先とした第三者割当増資によるもの。
 Chordia Therapeuticsは、同資金を活用して、P1試験を実施中の選択的汎 CDC 様キナーゼ(CLK)阻害剤「CTX-712」の国内および海外での臨床試験の推進およびその他の抗がん薬候補の前臨床試験を展開していく。

◆三宅洋Chordia Therapeutics代表取締役のコメント
 今回の増資により、当社パイプラインの臨床試験および前臨床試験を加速化できることを大変うれしく思う。CTX-712は、がんの新たな特徴として見出された RNA 制御異常から生じる脆弱性を標的としており、これまでの抗がん薬とは全く異なる新しい作用機序を有するため有効な治療薬になるものと期待されている。
 一日も早く、がんと闘う患者さんに画期的な治療薬を届けられるよう日々邁進して行きたいと考えている。

◆野村スパークス・インベストメントCIOで取締役就任予定の秋田一太郎氏のコメント
 多くのがんは根治療法が存在していないため、抗がん剤に対するアンメットメディカルニーズは高いと考えられている。当社は、Chordiaが長期的な視点から合理的に資本を配分し、抗がん薬領域のアンメットメディカルニーズを捉えた成長を期待している。

◆東京大学協創プラットフォーム開発パートナー兼ライフサイエンスCIOで取締役就任予定の大堀誠氏のコメント
 がんの新たな特徴であるRNA制御異常は、私たちが創薬に取り組む上でエキサイティングな領域である。悪性腫瘍の治療に対するCTX-712の有望性を実現し、RNA制御異常と創薬分野の専門性を活用したさらなるパイプラインの開発に取り組む同社を支援できることを誇りに思う。

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