第3回なんとなく不調に関する実態調査 「なんとなく不調」を感じる人は75%とコロナ禍で高いまま ツムラ

 ツムラは20日、「第3回 なんとなく不調に関する実態調査」結果を発表した。同調査は2020年より開始し、今回で 3回目となる。調査の結果、全国20-40代の男女1800人のうち、なんとなく不調を感じる人は75.6%で、第1回目の調査から3年間、7割前後で推移し依然として「なんとなく不調」を感じる割合は高いままだと分かった。
 50代、60代も含めてなんとなく不調を抱える人の背景を探ると、ストレスを感じたり、病院の受診を躊躇しがちな人ほど、なんとなく不調を感じていることが判明した。
 また、コロナ禍でもコミュニケーション頻度が増えた人は、健康意識も高く、心身の調子も良いことが明らかになった。

第3回なんとなく不調の実態調査結果の概要は次の通り。
【2022年・なんとなく不調の実態(全国の20代〜40代男女1,00人に調査)】

・4人に3人(75.6%)が「なんとなく不調」を感じている。男性(70.0%)より女性(81.1%)に多い。

・なんとなく不調を感じる人は、2020年は69.5%、2021年は77.1%で、コロナ禍の3年間7割前後と高い割合で推移。

・なんとなく不調の症状1位は 「頭痛」で、第2回調査よりも10%も増加。

・なんとなく不調を感じた際、「病院を受診」するのは35.7%(前年+8.7)。女性は24.3%→34.2%と10%も増加。

・なんとなく不調で病院の受診を躊躇するのは65.1%。受診を躊躇する傾向は前年と同様。

【2023年・なんとなく不調の予想(全国の20代〜40代男女1800人に調査)】

・全体の約6割が2023年になんとなく不調を感じそうと予想。

・トップ5は、目の疲れ(69.4%)疲れ・だるさ(68.9%)肩こり(61.6%)イライラ感(56.7%)頭痛(52.9%)。

なんとなく不調を抱える人は、ストレスを感じている人、心身の不調での受診を躊躇する人に多い

【2022年・ストレスや受診となんとなく不調の関係(全国の20代〜60代男女3000人に調査)】

・ストレスを感じている人より、感じていない人の方が、なんとなく不調各症状を感じる割合が低い。

・心身の不調で受診することに躊躇する人より、躊躇しない人の方が、なんとなく不調各症状を感じる割合が低い。

コミュニケーション頻度が高いほど、心身の調子が良く、健康意識も高い傾向

【2022年・コミュニケーション頻度と健康(全国の20代〜60代男女3000人に調査)】

・コロナ禍におけるコミュニケーション頻度の変化 「増えた」7.4% 「変わらない」48.5% 「減った」44.1%。

・コミュニケーション頻度が増えた人のうち39.2%が「調子が上がった」と回答。コミュニケーションが変わらない人より多い。

・半数以上が「健康管理意識」(53.5%)が高まり、4割が「自身の体形への意識」(39.1%)も高まっている。

・コロナ禍以降のコミュニケーション頻度が増えた人では、「健康管理への意識」(75.5%)も「自身の体形への意識」(61.3%)もさらに高まっている。

【外科医で漢方専門医でもある今津嘉宏氏のコメント】
 今回の調査で面白いなと思ったのは、コミュニケーション頻度が増えた人は心身の「調子が上がり」、減った人は「調子が下がった」という傾向でありう。コロナ禍以前は、ちょっとした体調の変化は、友人に相談したり、職場で話したりすることで解決されていた。
 だが、ウィズコロナとなり、フェイクニュースに振り回されたり、毎日、コロナに関するニュースやカラダの不調に関する情報が飛び交うようになると、不安が募り、不安も不調もどんどんと膨れ上がっている。
 そんな中、コミュニケーション頻度が減った人は、自分では解決できない問題が連鎖反応的に山積みになり、調子が下がったと感じているのでは、と考えられる。

ウィズコロナ生活で、リアルに話ができる「かかりつけ医」とのコミュニケーションがより重要に

 最近、カラダの調子が下がったなと感じている人は、もしかすると人との対話が減っているのかもしれない。コミュニケーション環境を見直してみてはどうか。その一つとしてオススメしたいのが、話しやすいリアル医療従事者を見つけることだ。
 SNSやWEBではなく、対面で実際に会って話ができるかかりつけ医療機関(病院、診療所、薬局など)を見つけよう。人と人は相性があり、また、人との出会いはタイミングだったり、時間もかかり、ちょっと面倒に感じるかもしれない。だが、その最初の一歩を踏み出すことが、いま抱えている問題を解決する糸口になるだろう。
 コロナ禍は、医学の重要性や、医療をどうやって活用するのかを考える機会となり、かかりつけ医療機関(病院、診療所、薬局など)の重要性を感じられた人も多いと思う。かかりつけ医療機関(病院、診療所、薬局など)は、風邪やちょっとした怪我などで受診できる近所の医療機関(病院、診療所、薬局など)であるとともに、親身になって相談できる医療従事者(医師、歯科医師、薬剤師、看護師など)である。
 ウィズコロナ生活を機に、自分の人生を健康に過ごすための医療の活用について、いま一度、考えてみては如何だろうか。

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