第8波に備えた薬剤の確保はどうすればよいの? 新宿区 さこむら内科医院 迫村泰成

 発熱外来、徐々に陽性者が増加しています。オミクロン株なので、ほとんどが軽症ではあります。さりとて、発熱に加え、咽頭痛が強かったり、倦怠感や咳・鼻水は伴いますので、対症療法としての薬剤は必要な方は多い。
 今までは、陽性者に院外の薬局に行ってもらうわけにいかないため、院内調剤を続けてきました。ここにきて、問屋から入荷されなくなり、とうとう感冒薬の在庫が尽きてきました。
 当初、漢方薬が枯渇。桔梗湯、小柴胡湯加桔梗石膏湯が切れ、最近は麦門冬湯がなくなる。さらに、メジコン、フスタゾールなど咳止めが入らず、処方できなくなりました。もうトランサミンも入りません。
 まだ地域の薬局には在庫がありそうなので、院外処方として患者宅へ配送という形にすることも考えます。どの薬局にどれだけ在庫があるか、情報が必要です。
 また、第8波の大きさがどれだけか予測がつきませんが、とんでもない数の配送をお願いすることになるかもしれません。マンパワーが足りるでしょうか。
 第8波は、「薬剤難民」が心配です~ 政府は、検査キットの確保の努力はしているようですが、薬剤確保も何とかしてもらいたい。皆さまのところはいかがですか?

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