コロナ禍での免疫不全患者のアンメットメディカルニーズに対処する共同宣言に日本でも賛同・参画 アストラゼネカ、PIDつばさの会など

 アストラゼネカ(日本法人)とグループ・ネクサス・ジャパン、血液情報広場・つばさ、PIDつばさの会は13日、アストラゼネカ・グローバルが、新型コロナ感染拡大時における免疫不全患者のアンメットメディカルニーズへの対処を訴求した共同声明(2022 年 8 月 16 日付け)に、日本から賛同・参画したと発表した。
 同共同声明は、世界の患者団体や各国政府と医療政策関係者に対して、継続する新型コロナウイルス感染症の世界的流行が健康上の高いリスクとなっている免疫不全の患者のアンメットメディカルニーズに対処するよう呼びかけたもの。免疫不全の患者の満たされていない医療ニーズの理解とそれへの対応の必要性を訴えるとともに、各国政府に支援を訴求している。
 新型コロナウイルス感染症のワクチンを接種しても、免疫不全の人たちはワクチンに対する反応が不十分である可能性がある。新型コロナウイルス感染症は、日本全国で依然として未だ多くの新規陽性患者数が確認されており、免疫不全の患者は日々大きな不安を抱え、日常生活の中で多くの活動が制限されている。
 グループ・ネクサス・ジャパン、血液情報広場・つばさ、PID つばさの会は、アストラゼネカがグローバルで推進する共同声明活動への賛同・参画を表明し、日本においても、免疫不全の患者がいまだ感染症の恐怖の中で生活を送っていることを、政府関係者や国民に理解して貰い、十分な対策の必要性を訴えていく。

【賛同・参画のコメント】

◆木村俊特定非営利活動法人PIDつばさの会理事長  PID(原発性免疫不全症候群)は、先天的に免疫系のいずれかに欠損や機能しない部分がある疾患の総称である。免疫系が機能しないため、新型コロナウイルス感染症に対する最大の予防策のひとつであるワクチンを打っても十分な予防効果を望めない患者も多くいる。
 新型コロナウイルス感染症をはじめとするあらゆる感染症に対して不安を抱えるPID患者が少しでも安心して社会生活を送れるよう、政府および社会からの継続的な配慮を強く望みたい。

◆天野慎介一般社団法人グループ・ネクサス・ジャパン 理事長
 悪性リンパ腫を含む血液がんの患者は、治療中もしくは治療終了後数カ月までにおけるワクチンによる抗体の獲得が特に不良であることが確認されており、重症化もしやすいことから、新型コロナウイルス感染症に大きな不安を抱えて生活している。
 この共同宣言により、感染症弱者に対する世界的なムーブメントに当団体として賛同し、日本でも政策面で政府のより手厚い支援を期待している。

◆橋本明子特定非営利活動法人 血液情報広場・つばさ理事長
 つばさが支援している患者さんは、白血病、悪性リンパ腫、骨髄異形成症候群、多発性骨髄腫、小児血液腫瘍などである。すべての疾患そのものが重篤なものが多く、新型コロナウイルスに感染すると生命の危険にさらされる可能性があるものの、ワクチンで十分な免疫が得られない患者さんがいることはあまり認知されていない。
 この共同宣言により、ハイリスクの患者に社会の関心が向けられることを心から望んでいる。

◆田中倫夫アストラゼネカ(日本法人)執行役員メディカル本部長
 新型コロナウイルス感染症の収束が未だ見えない中、世界的にはワクチン接種を基本とした感染防止対策と社会経済活動双方を継続させることが潮流となっている。
 だが、その陰で、基礎疾患などが原因でワクチンの十分な効果が期待できない、また感染した場合に重症化してしまうリスクの高い免疫不全の患者さんなどが抱えるアンメットニーズは解決すべき課題として残されている。
 アストラゼネカは共同宣言へ賛同するとともに、サイエンスの限界に挑戦しこうした免疫不全を抱える患者さん方のアンメットニーズを満たすべく取り組んでいきたい。

タイトルとURLをコピーしました