経口新型コロナ治療薬「ゾコーバ」 オミクロン株BA.4・BA.5でも非臨床試験で高い抗ウイルス活性 塩野義製薬

ゾコーバの緊急承認制度による承認は20日開催の厚労省の専門家による合同会議で審議

 塩野義製薬は14日、経口新型コロナ治療薬として開発中の「「ゾコーバ」について、これまでに検出された変異株と同様に、オミクロン株亜種のBA.4系統およびBA.5系統に対する高い抗ウイルス活性を非臨床試験で確認したと発表した。
 2022年7月現在、既存のオミクロン株と比較して感染者増加の優位性が指摘されているBA.4系統およびBA.5系統が国内でも検出されている。
 一部の地域では、BA.4系統およびBA.5系統の検出割合が上昇して急速に置き換わりが進み、感染者数が増加傾向にある。
 塩野義製薬は、引き続き感染の動向を注視し、本治療薬の臨床におけるエビデンスを集積するとともに、繰り返される変異に対して、臨床分離株が入手でき次第速やかに評価を実施し、公衆衛生上有益となる情報を提供する。
 なお、同件が2023年3月期の連結業績予想に与える影響に関しては軽微である。

 また、6月22日に開かれた厚生労働省の医薬品第二部会で継続審議となった「ゾコーバ」の緊急承認制度による承認については、今月20日に18時~20時まで開催予定の薬事・食品衛生審議会薬事分科会、医薬品第二部会の合同部会で可否が判断される。

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