人工知能技術を応用した基盤情報技術RaptGenを開発 早稲田大学とリボミック

アプタマーでの創薬期間短縮やアンメットメディカルニーズ医薬品開発加速に期待

 早稲田大学理工学術院総合研究所嘱託の岩野夏樹氏と浜田道昭同理工学術院教授、リボミック(東京都)らの研究グループは、人工知能技術を応用し、アプタマー創薬に広く適用可能な基盤情報技術RaptGenを開発しその有効性を確認したと発表した。


 同研究は、現在の薬の主流である低分子化合物に替わる次世代の新薬として注目されている「RNAアプタマー」の創薬期間を短縮および、これまで難しかった創薬ターゲットに対する薬剤の開発加速を目的としたもの。
 同研究成果は、Springer Nature社発行のオンラインジャーナル『Nature Computational Science』(論文名:Generative aptamer discovery using RaptGen)で、6月3日に掲載された。
これまでアプタマー創薬は試行錯誤的に行われてきたため多くの時間を要し、かつ低分子化合物創薬に比べて情報技術の活用は圧倒的に遅れていた。
 こうした中、同研究グループは、アプタマー創薬に広く応用可能な人工知能技術を用いた新しい基盤情報技術RaptGen開発に成功した。
 新技術を用いたプロセス短縮により、アプタマー創薬に要する期間の削減と普及や、これまで難しかった創薬ターゲットに対する薬の開発加速が期待される。

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