新型コロナワクチン 青少年対象国内P2/3相臨床試験開始 塩野義製薬

 塩野義製薬は16日、新型コロナワクチン(S-268019)について、青少年(12歳~19歳)を対象とした国内P2/3相臨床試験を開始したと発表した。
 同試験は、青少年を対象に、S-268019を初回免疫(1回目・2回目)および追加免疫で接種した際の安全性および免疫原性の評価を目的に実施し、臨床的有用性を検討するもの。
 オミクロン株の流行以降、低年齢層における感染者数が増加しているため、ワクチン接種推進が期待されており、成人同様に接種における選択肢が必要である。
 また、小児(5歳~11歳)へのワクチン接種についても、12歳以上と同様に接種の意義があるとされており、塩野義製薬では、今後、小児(5歳~11歳)を対象とした臨床試験の開始も予定している。
 同社では、現在、最終段階の5つの臨床試験を実施中である。国内の承認申請に向けて、2022年2月より独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)との事前評価相談を開始しており、現在実施中の臨床試験の進捗ならびに結果に基づき、厚生労働省やPMDA等と協議を進めている。
 小児、青少年での開発に取り組むことで、幅広い年代の人々に新型コロナワクチン接種における新たな選択肢を提供できるように、早期開発・供給に向け取り組んでいく。
 なお、同件が2023年3月期の連結業績予想に与える影響については軽微である。

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