LIVTENCITY CMV感染対象P3試験の探索的解析で入院率低下と入院期間の短縮を確認 武田薬品

 武田薬品は25日、LIVTENCITYについて、同剤で治療を受けた移植後のサイトメガロウイルス(CMV)感染/感染症を対象としたP3試験において、入院率が低下し、入院期間の短縮を示すなどの新たな探索的解析が得られたと発表した。
これらの解析結果は、23 日から26日に米国ユタ州ソルトレークシティで開催される Tandem 移植・細胞治療学会とポルトガルのリスボンにて開催される第32回欧州臨床微生物感染症学会議(ECCMID)で公表される。今回、両会議で発表される新たな探索的解析結果は、次の通り。

・移植後のサイトメガロウイルス(CMV)感染/感染症患者において、LIVTENCITY 投与群では従来の抗ウイルス療法群と比較して、入院率の低下(34.8%、p=0.021)と入院期間の短縮(53.8%、p=0.029)を示した。

・サブグループ別の事後解析では、従来の抗ウイルス療法群と比較して、LIVTENCITYの投与によってCMVのDNA 濃度が定量検出限界以下(<LLOQ)になることが最初に確認されるまでの期間の短縮が示され、今までに報告された試験結果と一致した。

 これらのデータは、移植後のCMV感染症患者に対する治療法を再定義する LIVTENCITYの役割を裏付けるエビデンスを強化するもので、LIVTENCITYに関する重要な新しい解析結果を移植や感染症の医療関係者に紹介する機会となる。
 今回の発表は、サイトメガロウイルス(CMV)感染/感染症を有する造血幹細胞移植(HSCT)患者における、LIVTENCITYを第一選択薬として投与した AURORA 試験(TAK620-302)の患者登録完了に続く報告となる。

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