「がんの分子生物学と治療法開発の動向」などテーマに
東京都医学総合研究所 は7日、一般向け講演会としての都民講座 「がんの分子生物学と治療法開発の動向」を4月22日に開催すると発表した。
都民講座では、中村卓郎東京医科大学医学総合研究所教授が「がんの分子生物学と治療法開発の動向」、原孝彦同研究所参事研究員が「幹細胞を利用した新しいがん免疫療法の探索と創薬をテーマに講演する。
なお、今回の講座は、ハイブリッド形式(会場+オンライン配信)の開催となる。定員は540名(都医学研講堂:40名、オンライン:500名 事前申込、先着順、無料)。開催時間は、午後2時30分から午後4時まで。講演要旨、申し込み方法は、次の通り。
【講演要旨】
◆中村卓郎東京医科大学医学総合研究所教授
「がんの分子生物学と治療法開発の動向」
がんは、日本人の2人に1人が罹患する疾患である。近年、治療法の改善により死亡率は減少しているものの、2020年には37万人余りの方ががんにより亡くなられている。
また、治療成績はがんの種類によって大きく異なり、がんの制圧にはまだ多くの課題が残されている。がんを克服するためには、がんの特性を正しく理解することが必要である。
同講演では、がんの発生の仕組みを最新の情報を基に紹介し、がんとはどういうものか、またどのような多様性があるか、について分かりやすく説明する。
さらに、がんの標準的な治療を紹介するとともに、ゲノム医療や免疫療法といった先端医療の現状についても紹介する予定である。
◆原孝彦東京都医学総合研究所参事研究員
「幹細胞を利用した新しいがん免疫療法の探索と創薬」
免疫チェックポイント阻害薬オプジーボやCAR-T製剤キムリアの登場によって、難治性がん患者の命を救える時代が到来した。だが、免疫療法が効かない悪性のがんや白血病に苦しむ患者は依然として多数いる。
我々は、がん免疫力を増強する物質、ヒトiPS細胞から免疫担当細胞を作りだす技術、白血病治療薬の候補物質の開発研究を通じて、新しいがん・白血病治療法の開発に挑戦している。我々の研究戦略とこれまでの成果をわかりやすく紹介したい。
【申し込み方法】
◆会場で聴講
往復はがき又はメールで申し込む(1通につき2名まで)。
往復はがきは、住所、氏名(フリガナ)、電話番号、2名希望の場合は同伴者氏名及び「第1回都民講座」と記入の上、申し込む。返信用はがき表面にも郵便番号・住所・氏名を必ず記入する。
メールは、件名を「第1回都民講座申込」とし、氏名、電話番号及び2名希望の場合は同伴者氏名を記入の上、申込専用アドレス(tomin@igakuken.or.jp)まで。
◆オンライン視聴
ホームページ(https://www.igakuken.or.jp/public/tomin/2022/tomin01.html)の登録フォームより申し込む。