世界に通用する理想的なハイブリッドの働き方の構築目指す  武田薬品ウェバー社長が年頭の辞

 武田薬品は5日の夕刻(日本時間)、日本および世界中の従業員に向けてオンラインで年賀式を実施し、クリストフ・ウェバー代表取締役社長CEOが年頭の辞を述べた。あいさつの要旨は、次の通り。

2022年の事業を開始するにあたり、今年も従業員の皆さんと共に新たな年を迎えられることをとても嬉しく思う。
 COVID-19の感染拡大が見られてから、3年目に入った。新たな年が始まった今、私たちは世界中の患者さんに革新的な医薬品をお届けし続ける態勢を万全に整えている。グローバルブランドの強固なポートフォリオを有し、パイプラインの重要なマイルストーンの達成をいくつか控え、約40 の薬剤候補について臨床開発を進めている。
 当社は、今後もさまざまな面から変革に取り組み続ける。その一例として、世界に通用する理想的なハイブリッドの働き方の構築を目指す。
 これにより、当社の企業文化や一体感がさらに強化されるとともに、適度な柔軟性を確保しながら最も望ましい形でワークライフバランスを実現できるようになると確信している。私個人としては、バーチャル環境で仕事を行うことにメリットはあると実感していると同時に、実際に対面での交流で生まれるパワーは何物にも代えられないと思っている。
 また、これまでにも増して、非財務分野の開示に注力していく。財務分野の開示はもちろん、環境への取り組みをはじめとする非財務分野(ESG)でのさらなる開示の推進により、事業の透明性を高め、さまざまなステークホルダーの皆さまとの対話を進めていく。
 加えて、私たちの企業理念にも組み込んでいるように、データ&デジタルの活用をさらに進めていく。AIや機械学習の活用は研究開発分野のみならず、あらゆる仕事の進め方に影響を与えるだろう。
 また、逆境に負けないしなやかな強さ(レジリエンス)を持ち、将来の変化にしっかりと対応できる組織づくりを進めるためにも、全従業員の皆さんを対象としたデータとデジタルに関する学習プログラムを計画している。
 革新的な医薬品をお届けし、患者さんの暮らしを豊かにしようとする従業員の皆さんの献身的な姿勢に私はいつも感銘を受けている。そして、当社はまさにそれを実現できる場所だと思う。コロナが収束し、再び世界の各地へ赴き、皆さんと直接会えるようになる日を楽しみにしている。
 皆さんにとって2022年の始まりが素晴らしいものとなることを願っている。

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