マイクロソフトのテクノロジー利用のワクチン管理ソリューションをリリース  米国Ernst & Young LLP

新型コロナウイルス感染症ワクチンの安全かつセキュアで公正な供給を支援

 Ernst & Young LLP(EY、米国)は26日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンをセキュアかつ安全で公正に供給を目的に、そのプロセス管理をサポートする「EYワクチン管理ソリューション」をリリースしたと発表した。
 同ソリューションは、「Microsoft Azure」、「Microsoft Dynamics 365」、「Microsoft Power Platform」などマイクロソフトの複数のテクノロジー上に構築されているため、ワクチン接種を受ける患者と供給元のエンゲージメントやサプライチェーンの可視性が向上する他、ワクチンの供給に向けた配布状況の分析が可能になる。
 このワクチン管理ソリューションを通してEYでは、連邦政府、州政府、地方自治体、民間ヘルスケアシステム、ワクチン製造業者にワクチン供給プロセスの導入やその管理・運用に関するサポートを提供する。
 具体的には、詳細なコミュニケーションプラン、患者および供給元の登録、ワクチン接種の段階的なスケジューリング、分析と予測結果をベースにした報告および管理ダッシュボード、指令・緊急事態対応センターの設立などを取り扱う。
 EY米国のプリンシパルでUS Government & Public Sector State Local & Education担当リーダーのBrad Duncan氏および、日本マイクロソフト執行役員常務パブリックセクター事業本部長佐藤亮太氏のコメントは、次の通り。
 ◆Brad Duncan氏
 EYでは、マイクロソフトとのアライアンスを通して、供給、調達、ロジスティクス、追跡を含む、予防接種の実施に向けた複雑なプロセス全体を通して、州政府および自治体のワクチン接種に関する取り組みをテクノロジー面からサポートする。
 この取り組みは非常に重要であり、マイクロソフトとの連携が生み出した本ソリューションは社会に有益な成果をもたらすだけでなく、パンデミック終息後の未来を再形成する一助になると確信している。
 また、EYワクチン管理ソリューションは、ワクチン接種コミュニケーションプログラムの管理とコンプライアンスの強化に加え、予防接種のための合理化された実施プロセスでワクチンの在庫と出入荷状況の照合を可能にするエクスペリエンスポータルを提供する。
 他方、本ソリューションは強力なサプライチェーン機能を備えているため、インテリジェント予測でワクチンの需要傾向と供給可能な在庫のバランス維持をサポートする。大規模なワクチン管理のための包括的なアプローチはこのような重要なプロセスの確立を加速する。

 ◆藤亮太氏
 ワクチン接種が先行する国では、当社のクラウドテクノロジーを利用した予約管理や接種管理までの包括的なソリューションを、EYとの協業によって公的機関にすでに提供している。
 日本においてもこれまでに前例のない複雑な取り組みを政府、自治体、医療機関の方々が準備を進められている。日本マイクロソフトとしても、新型コロナウイルスの沈静化に向けて尽力されている人々をEYとの協力によって少しでも支援できるよう取り組んでいく。

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