リアルタイムPCR法の遺伝子検査を全自動で実施
ロシュは8日、本年11 月末に現行機種の性能を搭載しながら小型化を実現させた全自動遺伝子解析装置「コバス 5800システム」を新発売すると発表した。同装置は、8日~10日の3日間、パシフィコ横浜で開催される JACLaS EXPO 2021 臨床検査機器・試薬・システム展示会に出展される。
「コバス 5800 システム」は、核酸抽出から増幅・検出までの全工程を全自動で行う遺伝子検査装置。検体をセットしスタートボタンを押すだけで、リアルタイムPCR法の遺伝子検査が全自動で行われる。
受託臨床検査会社や大学病院で採用実績のある現行機種「コバス6800システム」および「コバス8800 システム」のラインアップに加わる新モデルで、全機種共通の試薬が使用できる。
測定項目には、新型コロナウイルス、肝炎ウイルス、HIV などが含まれる。設置面積は約1㎡で、現行機種と比べ約1/3または約1/5 とコンパクトながら、一度に24 検体、最大6 項目まで同時に測定が可能である。
また、多様な項目、検体種の検査を1台で行える性能に加え、緊急時に優先して緊急検査を実施する割り込み機能なども備えている。信頼性、効率性、使いやすさを兼ね備えたシステムとして、スペースに制約のある検査室での活用が期待される。
コバス 5800 システムの主な特徴と仕様は次の通り。
【主な特長】
・ 多様な測定項目、検体種の検査を一台の装置に集約。設置面積は約 1 ㎡で、スペースに制約のある検査室にもフィット
・ 検体をセットしスタートボタンを押すだけで、新型コロナウイルス、肝炎ウイルス、HIV などの遺伝子検査を全自動で実施
・ 一度に 24 検体、最大 6 項目まで同時に測定。検査室のニーズに合わせて、項目の優先度を事前に設定でき、必要な測定結果を適切なタイミングで入手可能
【仕様】
・寸法 1,442mm(W) × 791mm(D)× 1,846mm(H) 設置面積 約1㎡
・ 重量 620kg
・ 最大処理能力 144 テスト / 8 時間
・1 バッチ目 結果リリース時間 3 時間
・ 1バッチ検体数 24 検体
・ 同時測定可能項目 6 項目 / 1 バッチ
【発売時期】2021 年 11 月末予定