「植・食、健康」産業支援プロジェクト第一弾としてグルテンフリークッキー開発  近畿大学薬学部

売上の一部を都市のみどり化活動に役立て環境活動にも貢献

 

米粉で作ったクッキー「GOJIAI」

 近畿大学薬学総合研究所食品薬学研究室(担当教授森川敏生氏)は、一般社団法人テラプロジェクト(大阪市)と共同で、「植・食、健康」産業支援プロジェクトに取り組んでいる。今回、その第1弾として、100%米粉で作ったグルテンフリーのクッキー「GOJIAI」を、ケーキ工房フローレンス(大阪市)と産学連携で共同開発した。
 「毎日の健康をサポートするスイーツ」というコンセプトで開発された「GOJIAI」は、薬学部の学生がフレーバーを提案し、文芸学部の学生がパッケージデザインを担当した。
 本年6月には、新たなチャレンジを購入という形で応援するWEBサイト「Makuake(マクアケ)」を通じて限定400個の先行販売を実施し、好評を得ている。売上の一部は、テラプロジェクトが推進する「One Green プロジェクト」の都市のみどり化「植育」プログラムに役立てることで、環境活動にも貢献している。なお、8月以降は、ケーキ工房フローレンスで販売を開始する予定だ。
 近畿大学薬学総合研究所食品薬学研究室は、2017年度からテラプロジェクトと共同で、植物と食物、健康に関して事業プラン策定から社会実装までの実践を目指して、多様な学生が参加できる「植・食、健康」産業支援プロジェクトに取り組んでいる。
 その第1弾として開発されたのが、100%米粉で作ったグルテンフリーのクッキーだ。商品名の「GOJIAI」は、自分の身体を大切にする「ご自愛」に由来している。


 「毎日の健康をサポートするスイーツ」というコンセプトで、薬学部の学生を中心に素材からこだわり開発したもの。レシピ開発・製造は、ケーキ工房フローレンスが担当し、米粉をベースに低温でじっくり焼き上げ、カラダに優しいフレーバーとして「抹茶」、ぬか・きなこ・ごまからなる日本発スーパーフード「ぬきご」、西洋ハーブの「フランボワーズ」を用いた3種類のクッキーに仕上げた。
 パッケージデザインは学内で公募し、文芸学部文化デザイン学科4年(応募当時)の西明真弥さんの作品が採用された。
 6月には、「Makuake(マクアケ)」のWEBサイトを通じて、限定400個(税・送料込の2箱セット3300円)の先行販売を実施し、好評を得た。また、商品の売上の一部は、テラプロジェクトが推進する「One Green プロジェクト」の都市のみどり化「植育」プログラムに役立てられた。「GOJIAI」の8月以降の販売は、ケーキ工房フローレンスで開始する予定。
 3種のフレーバーの特徴は、次の通り。
◆抹茶:抹茶は、日本では古くから「茶の湯文化」として親しまれ、世界的に知られるようになった。カテキンなど抗ウイルス性をもつポリフェノールやテアニンなどのアミノ酸、ルテインなどカラダに優しい成分を含む。
◆ぬきご:ぬか、きなこ、ごまからなる日本発スーパーフード「ぬきご」(健康補助食品)。ぬかは食物繊維とビタミンB群、きなこはイソフラボンと植物性たんぱく質、ごまはセサミンなどのカラダに優しい成分を含む。
◆フランボワーズ:ヨーロッパでは良質なアンチエイジング食材として知られ、西洋ハーブとしても重宝されてきた。鮮やかな色調のアントシアニンやラズベリーケトン、エラグ酸などカラダに優しい成分を含む。

ふっくらとした米粉クッキーに焼き上げる様子
フランボワーズのフレーバーを和える様子


 

タイトルとURLをコピーしました