武田薬品は20日、モデルナ社ならびに厚労省との間で、モデルナ社製の新型コロナmRNAワクチンについて、早ければ2022年初頭から5000万回接種分を追加輸入し、日本で供給することに合意したと発表した。
同合意には、モデルナ社による開発が成功し、厚生労働省より製造販売の承認が得られた場合には、新型コロナウイルスの変異株に対応するワクチンや追加接種に用いるワクチンを日本国内へ供給する可能性も含まれている。
武田薬品は、2021年より日本国内において「COVID-19ワクチンモデルナ筋注」5000万回接種分を供給することを目的としたモデルナ社ならびに厚労省との三者間契約を締結している。
今回公表した両者との合意により、武田薬品は2022年に追加の5000万回接種分を輸入・供給し、両契約で計1億回接種分を供給する。
厚労省による助成を受け、武田薬品はモデルナ社ワクチンを日本国内において供給する取り組みを行っている。同追加契約が武田薬品の2021年度の業績予想に与える影響は、同ワクチン供給開始時期による。2021年度の業績予想について同社は、「その他の要因も踏まえ、適切な時期に必要に応じて見直す」としている。