喘息患者対象にLINEでの情報提供サービス開始  アストラゼネカ

 アストラゼネカは30日、喘息患者を対象とした「ぜん息外来.jp」のLINE公式アカウントを開設したと発表した。同アカウントの開設は、喘息患を対象に疾患についての情報や喘息発作予防のためのアドバイスなど、日々の生活に役立つ情報提供を目的としたもの。
 喘息は、継続治療による長期的な症状コントロールが必要な疾患である。だが、疾患や自分の症状を正しく理解することが難しく、医療費の負担などの観点から治療を途中で中断してしまうケースが見受けられるため、アドヒアランスの向上が求められている。
 今回の取り組みは、治療中断につながる原因の解決に役立つツールの提供により、患者の治療継続をサポートし、QOLの向上を目的としている。
 「ぜん息外来.jp」LINE 公式アカウントのコンテンツには、次のような実例がある。
・喘息症状の管理をサポート:症状を記録することができ、次回受診時に主治医への提示が可能。
・通院スケジュールを管理:通院日を設定することで通院前にリマインドされ、喘息症状記録と合わせての受診管理が可能。
・発作予防のためのアドバイス:季節など環境において気を付けるべきことや症状悪化を防ぐのに役立つ情報を配信する。
・喘息天気予報(8月から開始予定):患者の状況に応じ、その日の気温などと併せて喘息の注意度を発信する。
・気管支喘息(既存治療によっても喘息症状をコントロールできない難治の患者に限る)に適応をもつ生物学的製剤のファセンラ(一般名:ベンラリズマブ)を処方されている患者には、医療費制度についてのお知らせなども配信する。


「ぜん息外来.jp」LINE 公式アカウントは、「友だち追加」から ID を検索して登録できる。IDは、@zensokugairai.jp
または、バーコードを読み取っての登録も可能である。


 アストラゼネカは、「患者さんを第一に考える」を企業バリューのひとつとして患者を中心とした治療支援等の推進に取り組んでおり、同サービスはその企業バリューを実現するためのアクションのひとつである。同社では、今後もデジタルを活用した包括的な疾患管理サービスの構築と提供に尽力していく。

◆アーネ・ダークス アストラゼネカ執行役員呼吸器事業本部長のコメント
 患者さんにより良い治療をお届けするためには治療薬を届けるだけでなく、受診から治療まで包括的に患者さんをサポートする取り組みも必要だと考えている。
 これまでにも、患者さんに向けてのサポートプログラムを実施してきたが、今回の LINE公式アカウントを活用した新たな取り組みにより、今まで以上に多くの患者さんに喘息と上手く付き合っていく生活を提供できると確信している。

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