施設の利用者が必ずしも皆ワクチン希望ではない 新宿区 さこむら内科院長 迫村泰成

 ある通所系施設の方から情報をいただきました。
 「ワクチンの接種希望を問い合わせたところ全利用者(約130名)中、10名程度しかいない」
 理由を問合わせるとファイザーでなければ打ちたくないとか、副反応が怖いので打ちたくない等のお話が結構あることが分かりました。決して予約が出来なくて困っているばかりではないということです。
 高齢施設でコロナが拡大することがどれほど悲惨な結果を招くか。1年コロナと付き合って一般の方は、まだその程度の認識であるという事実にけっこう衝撃を受けます。
 これがリアルワールド、現実なのだと思います。正しい科学的知識や理解が届いていないという問題が潜んでいます。エセ科学がはびこる余地が充分ある。わかりやすく、ワクチンの必要性や有用性をもっともっと伝えてほしいですね。
(微力ながら、私も伝えるよう努力します)

 注:コロナワクチンはもちろん任意接種ですので、打たないことを批判しているわけではありません。ただ、若年者と高齢者ではまったく違う疾患といってよいほど、高齢者の死亡リスクが高いという科学的事実を考えていただきたいということです。

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