新型コロナウイルス検出可能試な研究用試薬新発売 ロシュ・ダイアグノスティックス

 ロシュ・ダイアグノスティックスは17日、新型コロナウイルスの変異を検出する研究用試薬「VirSNiP」について、20日よりインド株に見られるL452Rを検出する試薬を含んだ3製品を新発売し、ラインアップのさらなる充実を図ると発表した。
 「VirSNiP」は、リアルタイムPCR法により新型コロナウイルスの変異を検出する研究用試薬で、本年2月に国内で初めてウイルス変異を調べる試薬として発売された。3月にはラインアップを拡充し、現在、9種類のウイルス変異を検出する11製品を発売している。
 今回の発売では、新たにL452R、D253Gを検出する試薬を発売する。L452Rは、インド株で見られる変異で、既存品と組み合わせて調べることでインド株の系統のウイルスに対応できる。
 さらに、英国株等に見られるN501Yとdel69,70、南アフリカ株等に見られるE484Kを同時に検出する組合わせ品も発売する。それぞれ測定時間は約70分で、リアルタイムPCR法による融解曲線解析で結果を確認する。
 製品概要は、つぎの通り。
◆分類:研究用試薬
◆製品名:
VirSNiP SARS-CoV-2 Spike L452R
VirSNiP SARS-CoV-2 Spike D253G
VirSNiP SARS del69,70 + 484K + 501Y
・新たに検出できるようになる変異は、L452R、D253Gの2種類。
・L452Rはインド株で見つかっている変異、D253Gはニューヨーク株などで見られる変異。
・del69,70 + 484K + 501Yは、3種類の変異を同時に検出できる組合わせ品である。 国内で見つかっているインド株は、L452RとE484Q変異を有している。E484Qは既存品「VirSNiP SARS-CoV-2 Spike E484K」を用いて検出可能。(Tm [Melting Temperature: 融解温度]が51℃近辺なら484Qと判断できる)
◆測定原理:リアルタイムPCR法
◆対応機器:ロシュ製品 コバス z 480、ライトサイクラー 480 システム II、ライトサイクラー 96 システム

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