シアノバクテリア紫外線耐性の24時間周期調節実態を発見  早稲田大学

 早稲田大学理工学術院の川﨑洸司氏および岩崎秀雄教授の研究グループは4日、シアノバクテリアのUV耐性が24時間周期で調節されていることを発見したと発表した。同研究は、体内時計(概日時計)の進化的起源を理解する上で重要な知見になるものと期待される。
 川﨑氏らの研究グループは、シアノバクテリアにUVを照射した後に細胞を暗所に移すという手法を用いて、シアノバクテリアのUV耐性が24時間周期で調節されていることを発見するとともに、シアノバクテリアがUV耐性とグリコーゲン代謝活動を時刻に応じて巧みに使い分けているエビデンスも示した。
 今回の発見は、様々な生物種で保存された適応戦略が原核生物にまで共通している実態を示しており、背後の分子機構やその生理的意義、体内時計(概日時計)の進化的起源を理解する上で重要な知見になると期待されている。
 同研究成果は、2020年11月30日に、米国生物学専門誌(オープンアクセス誌)『PLOS Genetics』のオンライン版で公開されている。

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