連絡網

 薬剤師会に所属して十数年経ちましたが、ほとんど連絡網を使用したことがありません。30年前まだ携帯電話の普及がそれほどでもなかった時は、どこにも連絡網がありました。学校の保護者、お稽古ごと、親のつながり、部活動、地域、委員会などたくさんの連絡網があり、よく活用しておりました。

 薬剤師会に薬局の住所、薬剤師の名前、電話番号、ファックス番号などの名簿はあります。薬剤師会からの会員への伝達は、今のところファックス一斉送信がメインです。会員からの返事はファックス送信や電話となっています。それぞれの委員会にはメーリングリストやラインのグループがあり、頻繁に活用していますが、薬剤師会全体となると現状ではまだ共有できていません。

 この度は区ごとの活動を始めることになりました。最初の作業が連絡網の作成です。そこで、従来の連絡網を作る必要があるのかについて話し合った結果、もう必要ないのではという結論に達し、メールアドレス、携帯電話、ラインの有無を問うことにいたしました。問いかける際は従来通りファックス送信ですが、返信はメールでいただきます。QRコードもつけました。この方法をとれば、働く全ての会員薬剤師に一斉連絡できる予定です。区の会議や勉強会もズームなどを使い、リモートやハイブリッドで開催することができます。

 コロナで密を避ける必要がありますので、新しい方式を採用して、高齢者の多い組織ですが、変化をしていきたいと思います。

 組織といえば、疑問に思うことがありました。会の中にはいくつかの委員会があり、委員会にはそれぞれ担当副会長がいますが、副会長不在時はレジュメと議事録で承認をいただきます。各委員もその前提で、副会長不在時にも活発に協議をいたします。議事録確認の段階で、副会長より異論があり再度協議ということであれば納得しますが、異論のタイミングがずれてしまうと、委員会開催の意味がなくなると感じたことがありました。

 新しい方式の一つとして、現地集合とリモートの両方を採用するハイブリッドで委員会を開催すると、このずれがなくなるのではと思います。自分も年をとり頑固なところが出てきましたが、それでもまだまだ直したいところや、成長したいところもあり、コロナを機会に組織のあり方も成長すればよいと思います。

                                     薬剤師 宮奥善恵

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