STADA社への一部製品ポートフォリオ譲渡完了  武田薬品

 武田薬品は4日、一部製品のポートフォリオの6億6000万米ドルでのSTADA社への譲渡を完了したと発表した。同譲渡契約は、2019年11月に公表されたもの。
ポートフォリオには、武田薬品のGrowth& Emerging Markets Businessが担当するロシア、ジョージアおよび独立国家共同体の国々に限定された一般用医薬品および医療用医薬品約20製品が含まれる。
 譲渡対象のポートフォリオには、一般用医薬品のビタミン剤や栄養補助食品に加え、心疾患、糖尿病、呼吸器疾患やその他疾患領域の一部の製品が含まれており、武田薬品の長期的成長を牽引する主要ビジネスエリアには該当しない。
 以前の公表通り、武田薬品とSTADA社は、製造供給契約を締結しており、この契約に基づき、武田薬品は、引き続き当該製品を製造してSTADA社に供給する予定。当該ポートフォリオの成長は、Cardiomagnylなどの力強いローカル製品の売上によって牽引されている。また、譲渡対象製品に携わる約450名の従業員が譲渡完了とともに STADA 社へ移籍した。
 武田薬品は、ポートフォリオを簡素化しながら、力強いキャッシュフローとノンコア資産売却から得られる資金により、迅速なレバレッジ低下の戦略実行に注力している。同社は、同譲渡で得られる資金を負債の減額に充て、2021年度から2023年度に純有利子負債/調整後 EBITDA 倍率を 2倍にする目標に向け、レバレッジを低下させるとともにそれを加速させていく。
 同譲渡完了により、武田薬品は、100億米ドルのノンコア資産売却および 5 つの主要ビジネスエリアに注力するという目標達成に向けてさらに前進した。今週初め、同社は、ラテンアメリカに限定された一部のノンコア資産の8億2500 万米ドルでのHypera Pharma 社への譲渡を公表し、中近東およびアフリカ諸国におけるノンコア資産の2 億米ドル以上でのAcino社への譲渡を完了した。
 また、同社は、2019年7 月に最大53億米ドルでのNovartis 社へのXiidraの譲渡を完了し、同年5月には4億米ドルでのEthicon 社へのTachoSilの譲渡を公表している。

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