多職種と連携して地域医療への貢献を  京都府薬河上会長

河上氏

 京都府薬剤師会は26日、京都市内のホテルで令和2年「新年のつどい」並びに「会員各賞受賞祝賀会」を開催し、国会議員や多くの薬業関連団体来賓、会員薬剤師が詰めかけた。
 開会のあいさつで河上英治会長は、「昨年6月に会長に拝命されてから半年経ったが、その間色々と大きな出来事があった」と明言。
 その上で、昨年11月の薬機法改正に言及し、「薬剤師には、患者と地域住民のために、服薬からセルフメディケーションも含めた継続的なフォローが求めらている。その実現には、薬薬連携は勿論、多職種連携、行政との連携が不可欠で、医療関係者が一体となって地域医療に貢献しなければならない」と訴求した。
 さらに、「行政においては、京都府と京都市の連携が必要で、これが無ければ我々の事業もうまく行かない」と強調し、「2月2日の京都市長選挙には、これまでの連携が継続できるように是非投票に行ってほしい」と呼び掛けた。
 来賓祝辞では、山内修一京都府副知事が「京都府では、人生100年時代を安心して過ごせる健康と医療の実現を目指して、2040年を目途とした新しい総合計画を策定した」と紹介し、「その中でも薬剤師に期待される役割は大きい。ご支援ご協力を賜りたい」と述べた。
 門川大作京都市市長は、「今回の市長選でも、力強い推薦と連日の激励を頂き感謝している。選挙では、厳しさとともに支援の輪の広がりも感じている」と言明し、「今後もオール京都で健康長寿の街づくりを続けていくので、ご支援をお願いしたい」と訴求した。
 自由民主党薬剤師問題議員懇談会会長の伊吹文明衆議院議員は、本年4月の診療報酬改定の見通しを説明した後、「地域医療は、医師、歯科医師、薬剤師などの医療従事者と介護関係者の連携をしっかりやってもらわねばならない」と断言。「京都府、京都市、地元三師会とよく相談して、京都からモデルケースを作り上げてほしい」と要望した。

松井氏


 また、乾杯の音頭を取った松井道宣京都府医師会会長は、「昨年7月にJMAT京都編制で京都府の4団体が協定を締結し、有事にはより質の高い支援活動が可能になった。この締結は、平時においてもさらなる医療の質の向上に繋がるものと自負している」とあいさつした。

京都府薬会員各賞受賞者
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