産学官民での健康寿命延伸目指して 健康医療クロスイノベーションラボ設立

 電通と阪急阪神不動産、読売新聞大阪本社は12日、産学官民の多様なステークホルダーとともに、生活者の健康寿命延伸に取り組む「一般社団法人健康医療クロスイノベーションラボ」を設立したと発表した。
 設立3社は、2015年12月に大阪大学が設立した「大阪大学大学院医学系研究科・医学部附属病院 産学連携・クロスイノベーションイニシアティブ」(阪大XII)とそれぞれ包括連携協定を締結。産学連携を推進する活動を続けてきた。
 今回のクロスイノベラボ設立は、同活動の中から、メディカルサービスを利用する市民が参加して課題解決を行う仕組みが必要と判断したもので、本年10月18日に大学外に設置された。阪大XIIとは11月26日に包括連携協定を締結している。
 「クロスイノベラボ」は、設立3社の事業活動から得た知見を生かし、阪大XIIをはじめとする大学、企業、市民、地域の様々なステークホルダーが参加する「メディカル・ヘルスケア リビングラボ」という“場”を運営・推進。
 オープンイノベーションによる研究成果の社会実装を支援、健康寿命の延伸と健康医療産業の振興に取り組んでいく。
 今後は、心不全、認知症、生活習慣病等のテーマで参画企業・団体を募ってプロジェクトを組成し、関係団体と連携を図りながら健康寿命延伸に寄与する実証事業を行う予定。
 既に最初の取り組みとして、「大阪心不全地域連携の会」が進めている「ハートノート」活動との連携を実証事業の一つとして計画している。
 現在、医師有志のボランティアベースで行われているこの活動に企業参画を誘致することで、ハートノート活動対象エリアの拡大と、活動の持続可能性の強化を目指すとともに、心不全の予防や心不全患者の重症化予防に取り組んでいく。  
健康医療クロスイノベーションラボの主な概要は次の通り。
 ◆所在地:大阪市北区大深町3-1 グランフロント大阪 ナレッジキャピタルタワーC 7F グローバルベンチャーハビタット大阪◆設立時社員:電通、阪急阪神不動産、読売新聞大阪本社◆事業内容:(1)シンポジウム・セミナー等の開催、運営又は運営支援に関する事業(2)人材育成に関する事業(3)コンサルティング及び事業連携に関する事業(4)調査研究に関する事業(5)その他この法人の目的を達成するために必要な事業◆理事長:澤芳樹氏

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