アイルランドのバイオ医薬品工場に 4億ユーロ投資計画公表 イーライリリー

 イーライリリーとアイルランド政府産業開発庁は14日、同社がリムリックでの製造工場新設に約4億ユーロを投資する計画を発表した。この投資計画の承認手続きに向け、同社はリムリック市と県議会に計画申請書を提出する。
 アイルランド政府産業開発庁は、アイルランドの産業開発、海外からの直接投資等を推進する目的で設立された政府機関。日本事務所では、過去40年間にわたり、欧州への進出を検討されている日本企業向けに、立地や人材、税制、優遇措置など各種最新情報の提供のほか、現地視察、進出計画の立案から進出後のサポートまで幅広い支援を行っている。
 今回の新工場は、イーライリリーのバイオロジック有効成分の製造ネットワークの拡大及び既存の製剤需要増を支えるとともに、有望なアルツハイマー病関連新薬の製品ポートフォリオをはじめとする同社の安定した開発パイプラインを世界中の患者に提供する上で重要な役割を果たすものと期待される。
 同計画では、技師、科学者、業務担当者など高技能職300人を超える雇用が創出され、最新の生物製剤製造技術を駆使して健康上の課題を抱える患者の人生を変える治療薬を世に送り出す。また、工場建設期間中は、さらにおよそ500人の雇用が必要となる。
 アイルランドは、信頼性の高い高技能労働力に恵まれ、ライフサイエンスとバイオ医薬品製造の中心地となった。リムリックをはじめアイルランド全土のライフサイエンス業界、地域社会、充実した科学・技術・工学・数学(STEM)プログラムをもつ大学の間で培われた強いつながりは、イーライリリーの新工場に理想的な立地条件ともいえる。

◆アイルランド政府産業開発庁のマーティン・シャナハン長官のコメント
 イーライリリーは、アイルランドに1978年に拠点を設置しており、今回発表するこの規模の投資は、中西部地域だけでなくアイルランドにとっても大いに嬉しいニュースである。
 同社は、コークで約2300人をすでに雇用しているが、拠点をさらに中西部に広げ、リムリックにバイオ医薬品製造工場を一から建設するという計画は、イーライリリーがアイルランドとこの地域の優秀な人材に寄せる信頼の証しである。
 工場建設における約500人の雇用は、地域経済にも大きな恩恵をもたらすだろう。アイルランド政府産業開発庁の継続な支援をお約束したい。

◆デレク・フィッツジェラルド アイルランド政府産業開発庁日本代表のコメント
 本発表は、バイオ医薬品分野ではアムジェン、ファイザーおよび武田薬品などに続くものである。 また、昨年、イーライリリーは、アイルランドの拠点で最大5.6MWの発電を行うソーラーファームプロジェクトを発表し、炭素源からの年間電力使用量を約6GWH、二酸化炭素排出量を2350トン削減することを明らかにした。これは、製薬会社のサステイナビリティ目標達成をアイルランドが支援した一例である。

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