連結子会社 S-RACMOによる再生・細胞医薬製造施設稼働 大日本住友製薬

建物外観

 大日本住友製薬は1日、連結子会社S-RACMOが大阪府吹田市の同社の敷地内に建設を進めていた再生・細胞医薬製造施設(通称「FORCE」が完成し、2月より稼働したと発表した。
 再生・細胞医薬分野では、生産体制の構築が開発・商業化上の課題となっている。大日本住友製薬は、再生・細胞医薬の早期普及および商業化に貢献すべく、製法開発、製造などの受託(Contract Development and Manufacturing Organization)事業に取り組んでいる。
 現在、大日本住友製薬が所有する再生・細胞医薬製造施設「SMaRT」の一部を使用し製造を実施しているが、今般、新たに同施設が稼働したことで、新しい治療領域で成長著しい再生・細胞医薬品を開発する国内外のニーズに応えていく。 同施設は、大日本住友製薬がSMaRTの運用等により培った製造ノウハウを活かした設計・仕様となっており、大阪空港等へのアクセスも良く、製造した再生・細胞医薬品の速やかな全国の主要地域への輸送が可能である。
 大日本住友製薬は、同施設を使用して、GCTP、cGMPなど最新の基準に準拠した高品質の再生・細胞医薬品の製造受託を行うことにより、顧客の再生・細胞医薬品の開発・商業化に貢献していく。


 
 再生・細胞医薬製造施設の概要は、次の通り。
◆名称:再生・細胞医薬製造施設(通称 FORCE)
◆所在地:大阪府吹田市江の木町 33-94(大日本住友製薬・総合研究所内)
◆事業内容:再生・細胞医薬分野の製法開発、製造などの受託
◆施工面積:1028.4 ㎡
◆竣工:2021 年 12 月(稼働 2022 年 2 月)
◆仕様
・単独空調を装備した複数スイートを確保
・BSL2 対応
※ 製法検討用ラボは別建屋に完備

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