エムスリーと疾患課題解決目的に合弁会社設立     塩野義製薬

 塩野義製薬は4日、エムスリーと合弁会社ストリーム・アイを設立したと発表した。新合弁社設立は、両社のアセット・強みを最大限に活用し、医薬品に閉じない疾患課題解決を目的としたもの。
 エムスリーは、日本の医師の9割にあたる28万人が登録する医療従事者専門サイト「m3.com」を運営し、製薬会社向けマーケティング支援サービスや治験支援サービス等を提供している。
 昨今は、AIを用いた診断ツールの開発、ゲノム検査の提供、脳梗塞リハビリ施設のグループ会社化など医薬品マーケティングに留まらないサービスの拡充、またそれらを複合的に組み、合わせて医療疾患課題自体の解決を目指す「7Pプロジェクト」を推進している。
 また、日本のみならず米国、英国、フランス、中国、韓国、インドなど海外にも積極的に進出。全世界の医師の半数にあたる550万人の医師会員・調査パネルを基盤とした様々な事業を展開している。
 一方、塩野義製薬は、感染症領域および疼痛・神経領域の革新的な新薬の継続的な提供を推進している。
 新合弁会社のストリーム・アイは、両社の持つ強みを持ち寄り、「病気で苦しむ患者を一人でも少なくする」ことを目標とする。
 今後は、デジタル技術を活用した情報提供と既存のリアルな活動を通した情報提供を融合した新しい情報提供モデルの確立を目指し、医薬品の適正使用情報のみならず、予防から診断、治療、服薬、予後までの全体を捉えた課題解決に取り組む。
 ストリーム・アイの主な会社概要は次の通り。
 ◆代表者:澤田拓子氏、設立日:2019年10月資本金:5000万円、◆出資構成:塩野義製薬51%、エムスリー49%、◆所在地:大阪市中央区道修町3丁目1番8号、従業員数:13名(19年10月現在)。

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