アストラゼネカは11日、ヘルスケア分野におけるオープンイノベーション活動を積極推進する日本発のイニシアティブ「i2.JP(読み方:アイツー・ドット・ジェイピー)」のウェブサイト(https://www.i2jp.net/)を刷新したと発表した。
今後は「i2.JP」や参画パートナーに関わるニュースやオープンイノベーションの取り組み事例、診断領域におけるパートナリング促進を目的としたチャレンジ公募の告知など、同ウェブサイトを通じて積極的な情報発信を行っていく。
「i2.JP」は、「患者中心」の実現を目指して、スタートアップ、医療従事者、地方自治体、アカデミア、民間企業らの協働のもと、ヘルスケア分野における課題解決に取り組むオープンイノベーション・イニシアティブだ。
昨年11月11日にアストラゼネカを含む7社・団体で発足し、半年経過した5月11日現在、加盟パートナー数は73社・団体者にまで増加した。発足以降の半年間は、月次ベースで各社のケーススタディを紹介するオンラインイベントを行うなど、各参画パートナーのケーパビリティやニーズが把握できるような取り組みを実施してきた。
また「i2.JP」事務局がハブとなり、個別のパートナー同士をつなぎ、コラボレーションを創出する試みにも取り組んできた。今後はウェブサイトを通じて新たなパートナーの応募を継続するとともに、取り組み事例やチャレンジ公募の情報発信により、参画パートナーのスキルやニーズが具体的に事業として具現化するための取り組みを加速していく。
アストラゼネカの諸外国におけるオープンイノベーション活動も拡張を続けている。この半年間のうちに、マレーシア、ポーランド、GCC(Gulf Cooperation Council:湾岸協力理事会)にもイノベーションハブが誕生し、17の国と地域において、国の枠を超えたオープンイノベーション活動が活発化しつつある。
アストラゼネカは、日本においてもグローバルネットワークを活用し、海外の企業・団体とコラボレーションを希望する「i2.JP」パートナーの橋渡し役も担っている。
「i2.JP」発足以降、アストラゼネカは日本発のスタートアップ複数社をグローバル拠点へ紹介すると同時に海外拠点から日本国内市場への進出を希望するスタートアップの支援にも取り組んでいる。
「i2.JP」は、参画パートナーのリソースを活かしながら、スタートアップのインバウンド・アウトバウンド支援を一層強化していく。
アストラゼネカは、今後も「i2.JP」を通じて国内外のスタートアップ、産業界、医療セクターを含む官民パートナーシップを促進し、グローバルな才能とリソースを集結したオープンイノベーションを通じて次世代医療に貢献する。