アストラゼネカは1日、慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎・肺気腫)と慢性心不全の早期発見・早期治療の支援のため、UbieとAI 問診をベースにしたデジタル活用の推進に向けて協業すると発表した。
慢性閉塞性肺疾患の国内患者数は530万人、慢性心不全は130万人と推定されている。どちらも進行性の疾患のため、早期に診断を受けて治療を開始することが重要である。
だが、労作時の呼吸困難や息切れといった慢性閉塞性肺疾患と慢性心不全の代表的な症状は、一般的に加齢に伴って増える症状と似通っている。従って、患者が医師に自らの症状を積極的に伝えないという状況が生じやすく、早期診断を妨げる要因となっている。
Ubie社の提供する「AI 問診ユビー」では、患者の主訴に応じて個別化された問診により、慢性閉塞性肺疾患や慢性心不全と関連性のある回答がされえた場合に、治療に関する情報を医師に提案する。
今回の協業では、アストラゼネカは当該領域の知見を活かし、早期発見と適切な治療導入に向けた情報提案ソリューションの構築をサポートし、Ubie社は最適なAI 問診内容の開発を担う。なお、AI問診内容の権利はUbie社に帰属する。
アストラゼネカは、患者の健康に貢献すべく、今後もデジタルを活用した包括的な疾患管理サービスの構築と提供に取り組んでいく。