第一三共の2026年第2四半期決算は、売上高1兆1672億円(対前年同期比19.7%増)、コア営業利益2213億円(同46.9%増)、営業利益1938億円(34.4%増)税引前利益1929億円(同18.2%増)、親会社株主帰属利益1515億円(同15.8%増)となった。
主力品の抗がん剤「エンハーツ」(ADC)及び「ダトロウェイ」(ADC)が力強く成長し、為替の円安影響も後押した。第2四半期までに1兆円を超える売上収益を達成し、通期における過去最高の売上収益達成に向けて順調に進捗している。
第2四半期におけるエンハーツの「グローバル製品売上高」は4645億円(前年同期比 45.9%増)。同剤は、この好調な進捗を受けて通期製品売上予想を従来計画より205億円増の9153億円に上方修正した。
エンハーツに次ぐ主力製品のダトロウェイの売上高も、前年の3倍以上に増加。483億円(同207.2%増)となり、爆発的な立ち上がりをみせている。ダトロウェイは、本年5月には、トリプルネガティブ乳がんの1次治療として、米国FDAより承認を取得。同適応では初の抗TROP2 ADCとして市場を開拓。10月には、米サミット・セラピューティクス社と提携し、抗PD-1/VEGF二重特異性抗体との併用療法による乳がんや肺がんの1次治療を対象とした臨床試験を進めている。
一方、利益面では、売上収益の力強い成長に加えて、原価率が改善。通期における対前期比での大幅な増益に向けて順調に進捗した。
2027年3月期通期業績予想は、増収増益の「過去最高業績」を引き続き維持していく。その結果、売上収益は2兆3400億円(前年比10.2%増過去最高)、コア営業利益 3600億円(+15.6% 増)、営業利益 3200億円(24.0%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益2510億円(10.3%減)を見込んでいる。
親会社の所有者に帰属する当期利益(当期利益)が減益予想となるのは、「法人税等の増加」等が見込まれるため。なお、年間配当は、前期の78円から100円への大幅な増配予想を維持する。

