第一三共は2日、エンハーツ(抗HER2抗体薬物複合体[ADC])について、ベストバイオテクノロジー製品として、2026年国際ガリアン賞(International Prix Galien Award)を受賞したと発表した。ADCとは、抗体と薬物(低分子化合物)を適切なリンカーを介して結合させた薬剤で、がん細胞に発現している標的因子に結合する抗体を介して薬物をがん細胞へ直接届けることで、薬物の
全身曝露を抑えつつがん細胞への攻撃力を高めている。
ガリアン賞は、画期的な医薬品や医療技術製品の功績を称えるもの。製薬分野におけるノーベル賞に相当する栄誉賞として位置づけられている。
過去2年以内に、世界各地のナショナル・ガリアン賞を受賞した医薬品は、ガリアン財団が2年ごとに授与する国際ガリアン賞の候補となる。エンハーツは、ベストバイオテクノロジー製品として2024年米国ガリアン賞(Prix Galien USA Award)を受賞しており、今回で2度目の受賞となる。国際ガリアン賞は、本年10月29日にニューヨークのアメリカ自然史博物館で行われた式典で授与された。
◆奥澤宏幸第一三共代表取締役社長兼CEOのコメント
今回、2度目となるガリアン賞を受賞できたことを大変光栄に思います。エンハーツは、2019年に米国で承認されて以来、HER2低発現およびHER2超低発現の患者さんにも治療の可能性を拡げ、転移性乳がんの分類と治療に変化をもたらした。
また、HER2陽性固形がんに対しがん種横断的に承認された初のHER2治療薬として、日米欧を含む多くの患者さんの治療の選択肢となった。
エンハーツの基盤となるDXd ADC技術を当社研究者が生み出したことは当社の誇りであり、今後もがん領域における革新的な新薬の創出を推進していく。

