Biohaven社と自己免疫疾患治療「IgG分解薬」の日本、韓国等での開発・商業化契約締結 小野薬品

 小野薬品は8日、米Biohaven社とBiohaven社が開発中のIgG分解薬アセットの日本、韓国、台湾およびASEAN諸国で独占的に開発および商業化できるライセンス契約を締結したと発表した。
 IgG分解薬アセットは、Biohaven社のMoDE(Molecular Degraders of Extracellular Proteins、細胞外タンパク分解薬)プラットフォームから創出された自己免疫疾患に用いる新規低分子薬だ。
 同契約に基づき、小野薬品はBiohaven社に契約一時金として約127億円支払うとともに、開発の進捗に応じたマイルストンとして約32億円支払う。
 また、当社は、売上高に応じた約20%の料率のロイヤルティをBiohaven社に支払う。小野薬品は、日本、韓国、台湾およびASEAN諸国における臨床試験の実施および製造販売承認取得を担う。承認取得後、小野薬品は当該地域で同アセットの販売を担う。
 同アセットは、内在性のタンパク分解機構を利用し、対象とする自己免疫疾患の原因となる自己抗体の主なIgGクラス(IgG1、IgG2およびIgG4の各サブクラス)を除去することを特徴とし、自己免疫疾患の原因にアプローチする革新的な低分子薬として開発中である。
 同アセットの中で最も開発が先行しているBHV-1300は、バセドウ病を対象にグローバルP3試験を実施中である。
 なお、同件による小野薬品の2027年3月期の連結業績への影響は軽微である。今後、公表すべき事項が生じた場合には、速やかに開示する。

◆滝野十一小野薬品代表取締役社長COOのコメント
 Biohaven社は、独自の創薬プラットフォームを活用した革新的な治療薬の開発において優れた実績を有している。
 今回のライセンス契約により、当社の重点領域である免疫・炎症疾患において開発後期段階のパイプラインを強化することができる。我々は、日本、韓国、台湾およびASEAN諸国のバセドウ病患者さんに新たな治療選択肢を提供し、その価値最大化に向けて、Biohaven社と提携できることを楽しみにしている。

◆Vlad Coric Biohaven社会長CEOのコメント
 小野薬品は、日本およびアジアの主要市場の患者さんにこれらの医薬品を届けるうえで理想的なパートナーである。創薬における高いイノベーション創出力と、画期的な科学的成果を革新的な治療法へと結び付ける卓越した実行力において、近年のがん免疫療法の礎を築いてきた小野薬品に匹敵する企業は世界でも多くない。
 BHV-1300と、小野薬品が有する優れた開発力および商業化能力を組み合わせることで、日本およびアジアの主要市場において、患者さんに本剤を力強くかつ迅速に届けることができるものと期待している。

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