塩野義製薬は28日、グラム陰性菌感染症治療薬「セフィデロコル」(米国での製品名Fetroja」)について、米国政府が調達オプションを行使したことで、同社グループが3690万ドル(約58.8億円)受領すると発表した。
同調達オプションは、米国保健福祉省・生物医学先端研究開発局(BARDA)のProject BioShieldを通じた契約に基づき行使したもの。BARDAの「Project BioShield」は、化学・生物・放射線・核(CBRN)脅威に対する有効な医療対策の研究開発・調達・供給を加速することを目的とした政府プログラムだ。
同社グループは、米国政府が薬剤耐性(AMR)など国家の健康安全保障上の脅威と捉える事象への備えの強化を目的とするProject BioShieldの一環として、本年4月8日に米国政府とセフィデロコルに関する契約を締結している。
同契約には、今回行使されたセフィデロコルの調達オプションのほか、セフィデロコルの米国内における医薬品製造拠点の設立、生物学的脅威となる優先度の高い病原体による感染症を対象とした開発、米国食品医薬品局(FDA)への医薬品承認事項変更申請(sNDA)を通じた小児患者における院内肺炎(HABP)および人工呼吸器関連肺炎(VABP)への適応拡大など、複数の関連するオプションが含まれている。
塩野義製薬グループは、同契約締結の初期段階で1億1900万ドル(189億7800万円)の資金提供を受けており、関連オプションの進展に応じて、最大で4億8200万ドル(769億7000万円)の資金提供を受ける可能性がある。

