オベキセリマブ 日本でIgG4関連疾患治療薬とし製造販売承認申請 BMS

ブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMS)は3日、オベキセリマブ(遺伝子組換え)について、IgG4関連疾患を適応症として日本で製造販売承認を申請したと発表した。
 オベキセリマブは、B細胞系に広く発現するCD19およびFcγRIIbの両方に結合する二機能性ヒト化モノクローナル抗体である。日本においては、2023年11月にIgG4関連疾患に対する希少疾病用医薬品の指定を受けている。
 IgG4関連疾患は、膵臓、胆道、唾液腺、涙腺、肺、および腎臓を含むほぼすべての臓器に病変が及ぶ恐れのある慢性線維性炎症性疾患だ。単一臓器のみが侵される場合もあるが、大半の患者において複数の臓器に病変が認められる。
 疾患が進行し、新たな症状が発現したり、症状の再燃が生じると、新たな臓器に病変が出現。疾患初期段階の細胞性炎症期から線維化へと進行することで不可逆的な組織障害を引き起こし、最終的には臓器不全に至る可能性がある。
 日本ではIgG4関連疾患 の推定発症率は、10 万人あたり0.28~1.08 例、発症年齢の中央値は58 歳と報告されている。IgG4関連疾患は、日本において指定難病に指定されており、長期的かつ継続的な医療管理を要する疾患として位置づけられている。
 今回の申請は、国際共同P3相INDIGO試験結果に基づくもの。INDIGO試験において、オベキセリマブは52週間の無作為化プラセボ対照期間でプラセボと比較して、IgG4関連疾患の疾患再燃リスクを統計学的に有意(56%)に低減し、主要評価項目を達成した(HR:0.443、95% CI:0.277-0.711; p=0.0005)。
 オベキセリマブを投与された患者の多く(73.2%)では、52週時点まで疾患再燃を認めなかった。一方、プラセボ投与群で疾患再燃を認めなかった患者は半数未満(45.4%)であった。
 これらの結果は、グルココルチコイド中止後も、オベキセリマブによる疾患再燃リスク低減効果が持続することを示している。
 さらに、4つの副次評価項目である治験担当医師の評価による疾患再燃リスクの低下、レスキュー治療を必要とする疾患再燃の回数、完全寛解を達成した患者の割合、およびIgG4関連疾患に対するレスキュー治療の累積量においてもプラセボと比較して統計学的に有意な効果を示した。また、概ね良好な安全性および忍容性プロファイルが確認された。

◆アンジェラ デイビスBMS研究開発本部長のコメント
 IgG4関連疾患は、2001年に日本の研究者により、自己免疫性膵炎で血清IgG4高値が報告されたことを契機として提唱された疾患概念である。
 我々は、患者さんのアンメットメディカルニーズに貢献できる可能性を追求し、引き続き、すべての関係者と連携して取り組んでいく。

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