アッヴィ合同会社は16日、「マヴィレット」(グレカプレビル水和物/ピブレンタスビル)について、日本でC型急性肝炎を対象とした適応追加承認を申請したと発表した。
マヴィレットは、1日1回投与するリバビリンフリー治療薬で、3歳以上の患者のC型慢性肝炎またはC型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善に対する治療薬として承認されている。なお、今回の申請はP3相試験(M20-350試験)の結果に基づくもの。
C型肝炎ウイルス(HCV)は、肝臓に影響を及ぼす血液を介して感染するウイルスだ。また、C型急性肝炎は、血液検査で肝機能異常が認められて発見されることが多く、自覚症状が乏しいため、感染に気づかないまま経過する患者も少なくない。
日本肝臓学会による「C型肝炎治療ガイドライン」では、C型肝炎は肝線維化の進展とともに肝発がんリスクが高くなることが示されているほか、一部には炎症や線維化のない状態から発がんする例も存在するため、全てのC型肝炎患者に対する早期の抗ウイルス治療が推奨されている。
感染拡大の抑制や重症化を防ぐ観点から早期での治療が望まれる一方で、現在日本でのC型急性肝炎治療薬は限られているのが現状だ。治療選択肢の拡大は、早期に適切な治療へつなぎ、感染確認後の迅速な治療開始に役立つ可能性がある。
従って、C型急性肝炎患者に対する新たな治療選択肢への高いアンメットメディカルニーズが存在すると考えられる。こうした背景を踏まえ、マヴィレットについて、C型急性肝炎に対する適応追加承認を申請した。同申請は、日本における肝炎撲滅を推進する重要な前進を示す。治療選択肢の拡大によって、より早期のC型肝炎治療を可能にし、さらなる感染拡大防止につながることを目指している。

