
大阪府薬剤師会は3日、塩野義製薬が展開する「ぬりぐすり容器リサイクルプログラム」に参画することを明らかにした。
同プログラムは、薬局の店頭に専用ボックスを設置して、不要となったぬりぐすり製品や容器を資源として回収し、環境保護に繋げることを目的としたもの。循環型社会の実現に向けて「創り、売り、使い、捨てる時」までを考えたリサイクルプログラムだ。
具体的には、薬局・薬店、ドラッグストアなどに回収箱を設置し、皮膚用薬の使用済み資材を回収し、分別し、適切にリサイクルする仕組みを立ち上げる。回収対象品は、使用済みぬりぐすり薬(皮膚用薬)のアルミ製・プラスチック製のチューブ・容器全般で、購入場所・製品ブランドは問わない。

専用ボックスが満タンになれば、Webサイトから集荷依頼ボタンをオスだけで簡単発送できる。発送された段ボールは、提携先倉庫にチェックインし、経済的合理性の成り立つ分量になれば選別・粉砕・洗浄などの工程を経て容器の資源として再活用する。これらのプログラムは、テラサイクルジャパン合同会社が実施する。
加えて、価値を高めるため、売上やプランディングに効果のある“リサイクルプログラム”に組み立てていく(図)。
大阪府薬では、各支部に対して、まずは大阪府全域で合計150軒の会員薬局で回収ボックスが設置できるように依頼しており、同取り組みは6月中にスタートする。ちなみに、大阪府内では、ドラッグストア50軒も同プログラムに参画する予定だ。

乾英夫大阪府薬剤師会会長は、「地域の薬局が同プログラムに参加して、地域住民の皆さんに環境意識を持っていただけるように啓発していきたい」と話す。
さらに、「中東情勢による影響で、薬局では、軟膏容器、ポリフィルム、調剤用ポリ袋などが注文しても入らない状況になっている」と報告した上で、「このプログラムへ参画は中東情勢への対策ではなく、循環型社会の実現に向けたものである」と説明した。
消費者にとっては、「リサイクルに参加できる」、「廃棄方法を知って、捨てる時まで正しく使用できる」などのメリットが期待できる。また、社会・環境においては「ゴミ回収業者の安全を守る」、「ゴミからの薬剤の漏出を防止する」、「資源循環できる」などの利点があり、「ぬりぐすり容器リサイクルプログラム」の今後の拡大が注目される。
