日本 BDは31日、神戸大学大学院医学研究科・医学部附属病院と小児遺伝性疾患の研究をはじめとする先端医療技術の臨床応用と研究者育成に向けた取り組みを推進するための基本合意書(MOU)を締結したと発表した。
小児の遺伝性疾患をはじめとする疾患領域は種類が多く複雑で、原因の特定や診断の検討が難しく、適切な治療に至るまで時間を要することが少なくない。
医療技術が進歩している現在でも、治療選択が困難なケースは依然として臨床現場に存在している。こうした課題を解決するためには、個別の臨床検体を用いた研究を進め、早期診断や病態理解の向上につなげることが重要となる。
両者は、神戸大学が保有する臨床検体と血液解析技術、さらに日本 BDが長年培ってきた細胞解析やフローサイトメトリーの技術およびグローバルR&Dの知見を組み合わせることで、これらの課題解決に向けた研究を推進し、医療の高度化と社会実装に資する取り組みを進めていく。
フローサイトメトリーは、レーザー光を照射した流体中の細胞・粒子から発生した光シグナルに基づいてその特性を解析する技術である。MOUに伴う主な取り組みは、次の通り。
1、小児遺伝性疾患をはじめとする臨床検体研究の推進
神戸大学が保有する臨床検体を活用し、疾患解明や診断・治療法の高度化に資する知見の創出を目指す。
2、先端医療技術の臨床実装に向けた連携
共同研究の成果をもとに、臨床応用・技術移転に向けた取り組みを検討し、必要に応じて相互に支援する。
3、研究成果の社会実装・事業化の検討
研究成果の製品化や技術移転を視野に、事業化の可能性を相互に検討・支援する。産学連携の相乗効果により、基礎から実装までの一気通貫を目指す。
4、研究者への高度な測定・解析技術支援
日本 BDは、最新のフローサイトメーターを用いた測定・解析に関する技術支援やアドバイスを神戸大学研究者に提供し、研究の質の向上を後押しする。
5、 BD バイオサイエンス R&D との知見連携
BD グローバル R&D の知見共有や学術交流を実施する。Shared Resource Laboratory(SRL)に準じた運用・教育の考え方も参照し、研究環境の質向上を検討する。


