伊藤憲一郎副会長を会長候補者に選出 大阪府薬代議員会

i伊藤氏

 大阪府薬剤師会は21日、同会館で第26回臨時総会、第151回通常代議員会を開催し、伊藤憲一郎副会長を会長候補者に選出した。山岡信也専務理事との一騎打ちで伊藤氏が当選したもの。有効投票数121票に内、伊藤氏が86票、山岡氏が35票獲得した。
 大阪府薬の会長選挙は、吉矢佑氏が山田尚春氏を78票対4票で制した1970年の第36回通常代議員会以来、56年振り。今後、新会長は、6月開催の定時総会代議員会で正式承認される。任期は、2027年度事業終了後の総会まで。また、2026年度事業計画および歳入歳出予算を承諾した。
 会長候補者に選出された伊藤氏は、「これまで乾会長の下で多くのことを学ばせて頂いた。これらの経験を今後活かして、次の世代に繋げていきたい」とコメントした。さらに、「薬剤師が活躍していくには、自分達の職能をしっかりと示し、地域の中で貢献していき、それを制度に取り込んで頂くことが必須である」と断言。
 その上で、「地域の特性に合った生涯研修を進めていって、薬剤師職能の重要性をアピールしていきたい」と具体的な施策に言及し、「執行部は基本的に今の役員の先生方にお願いしたい。みんなで一致団結して頑張っていく」覚悟を示した。

乾氏

 一方、総会あいさつの中で乾英夫会長は、地域災害薬事コーディネーターに言及し、「総勢128名が大阪府から任命され、プラス従来の大阪府災害薬事コーディネーター4名の救援体制が整った」と報告した。
  26年度より新たにスタートする大阪府薬薬剤師研修認定制度については、「大阪府下の薬剤師には本会に入会して頂き、受講してほしい」と呼びかけた。2月2日に発売された一般用医薬品の緊急避妊薬は「3月10日現在で大阪府下726薬局で受け入れ体制が整えられている」と語った。
 乾氏は、2026年度診療報酬改定にも触れ、「年末には3.09%と30年来の大幅なUP率が示された。だが、賃金アップ、物価上昇以外の純粋な技術料改定では非常に厳しい内容になっている」と分析。加えて、「ここ数回の調剤報酬改定で、薬局・薬剤師は掛かり付け機能を発揮し、しっかりと地域医療に貢献する方向性がはっきりと示された。しっかりと対応しなければならない」と訴えかけた。

とかしき氏

 2月の衆議院選挙で4年ぶりに国政に復帰したとかしきなおみ氏は、「国の薬や薬剤師に対する理解は依然として低い。4月からスタートする防災庁においても、災害時の医療も医師が居ればなんとかなるとの認識が強い」と指摘。
 その上で、「医師の診察とその薬に精通した薬剤師がセットで動かなければ医療成り立たないという事実を各省庁に訴求して回っている」と報告し、「4人の薬剤師国会議員と日薬の役員が2週に1回連携する会を作って、しっかりと戦略を練っている。必ず結果で恩返しできるように頑張って行きたい」と抱負を述べた。
 大阪府薬の2026年度歳入歳出予算額は、経常収益8億0185万8000円、経常費用7億9190万6000円で、収支差益の995万2000円は一般正味財産に補填する。主な2026年度事業計画は次の通り。
 ◆薬局業務に関わるDX化対応への支援◆電子処方箋対応への支援◆大阪府薬薬剤師研修認定制度の円滑な運用◆薬系大学等関係機関、他の研修認定プロバイダーなどへの協力◆地域医療構想及び第8次大阪府医療計画への対応◆患者のための薬局ビジョン実現に向けた連携◆大阪府薬剤師会認定かかりつけ薬局のさらなる発展のための支援◆アンチドーピング活動の推進◆医薬品乱用・依存症対策(オーバードーズを含む)への対応◆地域フォーミュラリの取組への支援◆災害時における薬剤師活動および医薬品供給体制の検討◆ワクチン接種への対応◆地域包括ケアシステムへのかかりつけ薬剤師・薬局参画のための地域薬剤師会への支援◆リフィル処方箋への対応◆処方箋応需および特定要指導医薬品・要指導医薬品・一般用医薬品の供給を通じた地域医療への貢献(緊急妊娠薬販売を含む)◆薬局支援組織(薬局運営・事業承継支援・薬剤師登録の検討等)との連携ーなど。
 新規事業の「大阪府薬薬剤師研修認定制度の円滑な運用」のための予算として約660万円が計上された。

大阪府薬では、吉矢佑氏が山田尚春氏を制した1970年の第36回通常代議員会以来、56年振りに会長選挙が行われた

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