過活動膀胱症状管理を行うウェアラブル医療機器中国市場で発売 ロート製薬

ロート製薬は16日、AI アプリと連携した非侵襲型ウェアラブル医療機器「過活動膀胱(OAB)治療用ウェアラブルスマートパッチ」について、本年6月より中国市場での販売を予定していると発表した。
 中国市場への参入は、ロートグループであるメンソレータム社・アジアパシフィック(香港)を通して実施する。販売エリアは、中国(本土および香港)、マカオ。価格は、Treatment Complete Set 3739 元(約 8万4600 円)。同件は、ロート製薬が 2023 年に出資を行った、ハーバード・イノベーション・ラボ発のヘルステックベンチャー・Australis Scientific Ptyとのパートナーシップによるアジア圏の販売権取得が結実したもの。
 同製品は、ニューロモジュレーション(神経調節)技術を活用して膀胱機能の正常化をサポートするもので、自宅など日常の環境で身体へ貼って使用する医療機器。日常生活の中で慢性疾患をより簡便に管理できる新しいヘルスケアソリューションの提供を目指す。
 過活動膀胱などの排尿に関する悩みは、年齢とともに増える傾向がある。その一方で、日常生活の中で人に相談しづらく、受診や治療の開始が遅れやすい特徴があり、症状が続くことで、外出を控える、睡眠が妨げられるなどQOLに影響するケースもある。侵襲性の治療やケアの選択肢があっても、通院の負担や継続が難しく、十分なケアにつながりにくいケースが指摘されている。
 こうした中、病院での治療に加えて、日常生活の中で無理なく続けることが求められている。中国市場においても、高齢化による排尿トラブルへの対処ニーズの高まりに加え、デジタルヘルス・ウェアラブル医療機器への関心の高さから在宅型医療ソリューションへのニーズが急拡大している。
 ロート製薬では、中国市場での発売に向けて、昨年12月、中国でNMPA Class II 医療機器登録承認を取得、本年2月に Australis Scientific Pty ・製造元であるBeijing InnoStim Technology との基本的合意を締結した。
 OAB治療用ウェアラブルスマートパッチ製品特長は、次の通り。

① 膀胱に関わる神経活動を調整するウェアラブル治療デバイス
 ニューロモジュレーション技術を用い、膀胱と脳の神経信号の調整をサポートすることで膀胱機能の正常化を支援する。

② 身体への負担が少ない非侵襲型治療で、自宅での使用が可能
 足首に貼付するスマートパッチ型デバイスにより、身体への負担が少ない形でOABの症状改善をサポートする。薬物治療や外科手術を伴わない、新しいタイプの治療アプローチ。

③ デジタル技術と連携し、継続的な治療管理をサポート
 スマートフォンアプリとの連携により、デバイスの設定管理や使用状況の確認が可能。使用者が報告する症状データ(PRO)を収集することにより、治療の経過を継続的に把握し、長期的な治療管理をサポートする。

④ 通院負担を軽減しながら長期的な治療継続を支援
 使用者は自宅で約 30 分の治療を行うことができ、通院負担を軽減する。

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