年2回投与の新たな投与間隔を後押し
ヴィーブヘルスケアは10日、 開発中の超長時間作用型HIV治療薬「lotivibart」(広域中和抗体N6LS)について、P2b相EMBRACE試験で12か月時点の中間有効性および忍容性が確認されたと発表した。
安定した治療を受けているHIV陽性者を対象に、広域中和抗体である lotivibartを4か月ごとに投与し、月1回の筋肉内投与によるカボテグラビル持効性懸濁注射液(CAB-LA)と併用した治療レジメンにおいて、静脈内投与群では94%、皮下投与群では82%の参加者のウイルス抑制の維持が認められた。これは、標準治療群の88%と比較した結果である。
これらの良好なデータは、lotivibartが4か月以上の投与間隔を可能とする超長時間作用型治療としての潜在的なポテンシャルを有することを裏付けるもので、同試験は lotivibartの年2回の静脈内投与間隔を評価する段階へと進められる。
これらの試験結果は、米国コロラド州デンバーで開催されている第33回レトロウイルスおよび日和見感染症会議(CROI 2026)で発表された。
12か月時点の中間解析において、lotivibart とCAB-LAの併用療法は、安定した治療を受けているHIV陽性者において高い割合でウイルス抑制を維持した。
定義されたウイルス学的失敗は、静脈内投与群で2例(4%, n=2/50)、皮下投与群で3例(6%, n=3/49)に認められ、毎日の経口投与による標準治療群では1例(4%, n=1/26)であった。
lotivibartは全体として忍容性を示し、両投与群における治験参加者の受容性は12か月時点まで良好な結果が示された。注射部位反応(ISR)による「不快感」「身体的影響」「睡眠」および「受容性」に関する平均知覚評価(PIN)スコアは、試験期間を通じて、いずれの群においても「非常に受容可能」から「完全に受容可能」の範囲に維持された。
lotivibartに関連する有害事象の頻度は、皮下投与群(53%, n=26/49)に対して静脈内投与群(24%, n=12/50)において低くなった。グレード3~4の重度の注射部位反応は、皮下投与群の16%(n=8/49)で報告されたが、静脈内投与群では報告されなかった。
これらの結果は、昨年のCROI 2025において発表されたEMBRACE試験の6か月目データを基盤とするものであり、当該データでは、lotivibartを4か月ごとに投与し、月1回のCAB-LAと併用することで、安定した治療を受けているHIV感染者においてウイルス量が検出限界未満に維持されることが初めて示された。
◆キンバリー・スミスヴィーブヘルスケア研究開発責任者(M.D., MPH)のコメント
EMBRACE試験から得られたこれらの良好な12か月データは、lotivibart が超長時間作用型HIV治療レジメンの一部となる可能性を有することを示すエビデンスをさらに強固なものとし、年2回投与という新たな投与間隔の評価を進める当社の取り組みを後押しするものだ。
本結果は、HIVとともに生きる人々により多くの選択肢を提供する先駆的な長時間作用型治療を開発してきた当社のこれまでの実績を基盤とするものである。

