塩野義製薬は26日、第3世代HIVインテグラーゼ阻害剤「S-365598」について、P1試験において良好な薬物動態と安全性が確認され、年2回投与の可能性が示唆されたと発表した。同社がGSKおよびファイザーとともに資本参加しているヴィーヴ社が公表したもの。
今後、P2b試験において最適な投与スケジュールの検討を進めるとともに、HIV治療における超長時間作用型注射剤としての有用性について、さらなる評価が進められる。
S-365598に関する新たなデータについては、第33回CROI2026で報告された。
ヴィーヴ社が実施したHIV非感染者を対象としたP1試験において、S-365598を単回皮下または筋肉内注射として投与した結果、投与後7ヵ月目まで安定した薬物血中濃度が維持された。忍容性は良好であり、副作用の多くは軽度の注射部位反応(紅斑、疼痛、硬結など)に限られていた。安全性プロファイルは既存のインテグラーゼ阻害剤と同様であった。
第2世代HIVインテグラーゼ阻害剤に耐性を有するHIV株での評価において、S-365598は、ビクテグラビルと比較して、優れた抗ウイルス効果および高い耐性バリアを示した。また、同剤は、インテグラーゼ阻害剤に耐性を引き起こす複数の変異を有するHIV株に対しても、幅広く活性を保持しており、高い耐性バリアを有することが示された。
これらの結果から、S-365598は超長時間作用型注射剤として、高い可能性を有する第3世代インテグラーゼ阻害剤であることが確認された。
今後、P2b試験において最適な投与スケジュールの検討を進めるとともに、HIV治療における超長時間作用型注射剤としての有用性について、さらなる評価が進められる予定である。

