アステラス製薬14日は、CLDN18.2陽性転移性膵腺がんの一次治療薬として開発中の「ゾルベツキシマブ」について、P2相GLEAM試験において主要評価項目を達成しなかったと発表した。
ゾルベツキシマブとゲムシタビンおよびnab-パクリタキセルの併用療法の有効性と安全性を評価するP2相GLEAM試験の最終解析において、ゾルベツキシマブ+ゲムシタビン+nab-パクリタキセル療法群(ゾルベツキシマブ+化学療法群)は、ゲムシタビン+nab-パクリタキセル療法群(化学療法群)と比較して、全生存期間(Overall Survival:OS)において、統計学的に有意な改善が認められなかったもの。
なお、同試験におけるゾルベツキシマブ+化学療法群の安全性については、各薬剤の既知の安全性プロファイルと同様であることが確認された。
アステラス製薬は、GLEAM試験の詳細なデータ解析を完了し、副次評価項目およびサブグループ解析を含む結果の公表に向けて治験責任医師と協力していく。