新型コロナ対策で非接触の皮膚赤外線体温計を全国知事会に寄付  オムロン ヘルスケア

「オムロン 皮膚赤外線体温計 MC-720」

 オムロン ヘルスケアは8日、皮膚に接触することなく額から放射される赤外線で体温を測定できる「オムロン 皮膚赤外線体温計 MC-720」1万本を全国知事会に寄付すると発表した。
 現在、新型コロナウイルス感染症の拡大防止策の徹底や受診希望者の増加、新たな医療施設の増加に伴い、発熱の有無のスクリーニングを衛生的かつ簡単に実施したいというニーズが高まっている。今後は、学校や公共施設などの再開により、これらのニーズはさらに広がっていくものと予測される。
 今回寄付する「皮膚赤外線体温計」は、直接肌に触れることなく約1秒で額の皮膚温度を測定し、それをもとに舌下で測定した体温に換算して表示する体温計である。測定時間が短く非接触型なので、多くの人の体温を短時間に測定したいときに役立つ。また、皮膚への接触がないので、測定ごとの消毒作業の必要がなく、衛生的に検温できる。
 今回、同社は、発売に先駆けて全国知事会に寄付した。なお、同品は、自治体、商業施設、企業、学校及び医療機関や介護施設等における感染症対策としての検温スクリーニングを目的としており、現在のところ一般家庭向けの販売は予定していない。
 オムロン ヘルスケアでは、非接触の皮膚赤外線体温計を全国知事会などに寄付することで、新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぎ、一般市民が安心して毎日の仕事や日常生活を送ることができるよう、医療機関や介護施設、学校、集会所などにおける集団の検温ニーズに応えていく。
 オムロン 皮膚赤外線体温計 MC-720の特長は、次の通り。
 ・約1秒で額で測定できる非接触型の体温計。被測定者の皮膚に接触することなく、額の中心から1~3㎝離れた距離で検温スイッチを押すだけで体温を測定できる。
 ・非接触かつ短時間で検温できるため、病院、事業所や学校など多くの人を対象とした検温スクリーニング作業を簡単かつスピーディに行える。
 ・本体は握りやすいハンドグリップ形状で、繰り返して測定する時の測定者の負担を減らす。
 ・本体に25回分の検温データが蓄積できるので過去の記録をさかのぼって確認可能。

寄贈式 左:荻野勲 オムロン ヘルスケア 社長、右:京都府 西脇知事

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