日本初の「スマホ認知症外来」開設　金町駅前脳神経内科

　金町駅前脳神経内科（所在地：東京都葛飾区、院長：内野勝行氏）は、オンライン診療による「スマホ認知症外来」を開設した。
　スマホ認知症外来は、スマホへの依存状態が続くことにより一時的な認知機能の低下を引き起こす「スマホ認知症」の問い合わせや、患者増加傾向に対応することを目的としたもの。同院では、6月14日の「認知症予防の日」に合わせて、6月12日から診察予約受付を開始している。
　「スマホ認知症」は、スマホを長時間・高頻度で使用し続けることに起因して発症する症状で、脳が処理しきれないほどの大量の情報を受け取ることで、物忘れなどの認知症に似た症状が一次的に発生する。加齢に伴う認知症とは異なり、若年層を含めあらゆる年代で発症する可能性がある。
　近年、スマホが生活に欠かせない存在になる中で、この症状を訴える患者が増えているため、同院では専門外来を開設し、早期の診断と治療を促してきた。
　どの地域に住んでいる人にも受診して貰えるようにオンラインで実施し、困った症状やスマホへの接し方などライフスタイルなどについての問診、必要に応じて認知症スケールなどによる評価や検査などを実施している。診断結果に基づいて、スマホとの適切な接し方やライフスタイル改善の提案、時間の使い方などについての助言、投薬などによる治療を行い、症状の改善につなげる。
　また、「スマホ認知症」に関心を持って貰うことを通じて、脳神経内科の専門医に相談する契機を作り、脳の健康や疾病についての意識や知識の向上、認知症などの他の疾病の早期発見・診断につなげる。