アトゲパント 日本で片頭痛発作発症抑制に関する製造販売承認申請 アッヴィ

 アッヴィは14日、カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)受容体拮抗薬「アトゲパント」について、成人片頭痛に対する片頭痛発作の発症抑制に関して、国内における医薬品製造販売承認を申請したと発表した。
 片頭痛は、世界中のあらゆる地域において、10億人を超える人々に影響を及ぼしており、国内の疫学研究では、15歳以上の片頭痛の有病率は、8.4%と報告されている。片頭痛患者にとって、片頭痛の発症は日常生活に影響を及ぼすだけでなく、労働生産性の低下や社会的活動への制限が生じていることが報告されている。
 片頭痛は、特に30歳~40歳代の女性で多くみられ、有病率は30歳代女性では約20%、40歳代女性では約18%に上る。また、片頭痛の病因や病態生理は現在でも不明な点が多いのが現状だ。
 片頭痛の主な症状は、中等度又は重度の疼痛のある拍動性や片側性の頭痛の発作が4~72時間程度持続し、悪心や嘔吐、光過敏、音過敏を伴うことを特徴とする。日常動作により頭痛が増悪することも多く、生活に大きな支障をきたす場合がある。
 現在、さまざまな片頭痛の治療選択肢が増える中で、CGRP分子又はその受容体に対するモノクローナル抗体は、片頭痛の患者に対する片頭痛の予防薬として開発された。アッヴィは、経口CGRP受容体拮抗薬であるアトゲパントの開発に着手し、今回、日本国内での製造販売承認を申請した。同申請は、主に、成人の片頭痛患者を対象としたRELEASE試験等に基づいている。

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