田辺三菱製薬は28日、カリプラジン(タイ製品名:Reagila)について、タイで新たな適応症として大うつ病性障害の治療における抗うつ薬の補助療法の新規効能の承認を1月31日に取得したと発表した。同効能追加は、連結子会社のミツビシ タナベ ファーマ タイランドが取得したもの。
大うつ病性障害は、一般的にうつ病と呼ばれる精神的な疾患で、気分が持続的に落ち込み、日常的な活動に興味や喜びを感じない状態が続く場合に診断される。
治療には、薬物療法(抗うつ薬)や心理療法が用いられる。大うつ病性障害の治療における抗うつ薬の補助療法とは、抗うつ薬単独での治療が十分に効果を発揮しない場合などに、症状の改善を目的として、抗うつ薬に加えて補助的に行われる療法を意味する。
カリプラジンは、田辺三菱製薬がハンガリーのゲデオンリヒター(Gedeon Richter Plc.)からライセンスを得た同社のテリトリー国において、統合失調症および双極性障害の適応で販売している。
今回、タイで承認を取得した同効能についても、他のテリトリー国において効能追加の申請をしている。