ブレヤンジ 再発・難治性辺縁帯リンパ腫の成人患者P2試験で良好なトップライン結果 ブリストル マイヤーズ スクイブ

 ブリストル マイヤーズ スクイブ(BMS)は20日、「ブレヤンジ」(一般名:リソカブタゲンマラルユーセル)について、再発または難治性の辺縁帯リンパ腫の成人患者を対象としたP2試験で良好なトップライン結果を示したと発表した。
 ブレヤンジの有効性および安全性を評価したP2相 TRANSCEND FL 試験の辺縁帯リンパ腫(MZL)コホートにおいて、主要評価項目である奏効率を達成したもの。同試験の結果、この患者集団において、ブレヤンジは統計学的に有意かつ臨床的に意義のある奏効率(ORR)を示した。
 また、同試験では、主な副次評価項目である完全奏効率(CRR)も達成した。トップライン解析において、ブレヤンジは引き続き持続的な奏効と一貫した安全性プロファイルを示し、新たな安全性シグナルは認められなかった。
 同試験は、ブレヤンジが5つ目のがん種で臨床的に意義のあるベネフィットを示すものであり、CD19を標的とするCART細胞療法として最も多くのB 細胞性悪性腫瘍を対象として、ブレヤンジのベスト・イン・クラスおよびベスト・イン・ディジーズ(best-in-disease)のプロファイルに対するさらなるエビデンスを示すものである。

◆Rosanna Ricafort BMSバイスプレジデント兼血液腫瘍・細胞療法領域後期開発プログラムリーダーシップ責任者のコメント
 辺縁帯リンパ腫は進行の遅いがんであり、多くの場合予後は良好である。だが、再発または難治性となった患者さんにとっては、極めて悪性度の高い疾患となる可能性があり、この深刻なアンメット・ニーズに対応し得る有効かつ忍容性の良好な新たな治療選択肢が必要とされている。
 TRANSCEND FL試験において、辺縁帯リンパ腫におけるブレヤンジの可能性が示されたことをうれしく思うとともに、今後の学会において本試験の詳細な結果を発表できることを楽しみにしている。

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