トラスツズマブデルクステカン　日本で化学療法未治療乳がん対象の適用追加申請　第一三共

　第一三共は4日、トラスツズマブデルクステカン（T-DXd/DS-8201、抗HER2抗体薬物複合体〔ADC〕）について、化学療法未治療のHER2低発現またはHER2超低発現の乳がんを対象とした適応追加承認申請を日本で行ったと発表した。
　対象は、一つ以上の内分泌療法を受けた化学療法未治療のHER2低発現（IHC 1+ または IHC 2+/ISH-）またはHER2超低発現*2（膜染色を認めるIHC 0）の転移再発乳がん治療。　同申請は、本年6月開催の米国臨床腫瘍学会（ASCO 2024）で発表された、ホルモン受容体陽性かつHER2低発現またはHER2超低発現の化学療法未治療の転移再発乳がん患者を対象としたグローバルP3試験（DESTINY-Breast06）結果に基づくもの。
　化学療法未治療のHER2低発現またはHER2超低発現乳がんの治療に新たな選択肢を提供することで、日本のより多くのがん患者への貢献が期待される。