武田薬品は20日、開発中のオレキシン作動薬「TAK-861」について、ナルコレプシータイプ1(NT1)およびナルコレプシータイプ2(NT2)を対象としたTAK-861のP2b試験(TAK-861-2001、TAK-861-2002)および長期継続投与(LTE)試験(TAK-861-2003)において良好な結果を得たと発表した。
ナルコレプシータイプ1患者を対象としたP2b試験(TAK-861-2001)では、認知および睡眠の質を含む日常機能への影響を明らかにする新たなデータが得られた。これらの結果は、24日から27日にスペインのセビリアで開催される第27回欧州睡眠学会(ESRS)「Sleep Europe」で報告される。
TAK-861は、NT1におけるオレキシン欠乏に対処するようデザインされた現在開発中の最初の経口オレキシン受容体2(OX2R)選択的アゴニストで、NT1の根本的な病態生理に対処する最初の治療薬となる可能性がある。
武田薬品は、P2b試験の良好な結果に基づき、成人NT1患者を対象としてTAK-861の有効性および安全性を評価するグローバルP3試験(FirstLight試験)を開始した。