アステラス製薬は5月31日、高岡工場における医薬品の生産活動を2025年度末をもって終了すると発表した。
同社では、急速に変化する事業環境に対応し、持続的な成長を実現するため、オペレーションの質向上および効率化を図るとともに、最適なコスト構造の構築に継続的に取り組んでいる。
高岡工場は、アステラス製薬の医薬品の原薬製造および製剤化を行う工場の一つとして、旧藤沢薬品工業時代より長きにわたりさまざまな医薬品の生産を担ってきた。アステラス製薬が目指す、グローバルでより安定した医薬品の生産・供給を実現する体制の構築、および高岡工場の老朽化などに鑑み、今回、高岡工場における医薬品生産活動の終了を決定したもの。
現在、高岡工場で生産している医薬品については、他の生産工場へ移管するため、今回の生産活動終了に伴う医薬品の安定供給への影響はない。また、現在、高岡工場に勤務するアステラス製薬の正社員は、2026年3月末までに随時、他事業場に異動し、雇用を継続する。
同件によるアステラス製薬の業績への影響は、通期(2025年3月期)連結業績予想に織り込み済みである。