医療機器センター(東京都、理事長:菊地眞氏)は、財団独自の資金による新たな 「医療技術研究開発助成制度」を2024年度から開始すると発表した。新制度の創設は、先端的な医療機器が持続的に社会に提供される環境の構築を推進し、医療機器の技術開発に関する振興を目的としたもの。
同助成事業は、若手の自然科学系研究者を対象として、医療分野の社会的な問題を解決するための技術分野に関する基礎的段階の研究開発を支援することで、アカデミアの研究成果が適切に社会実装される未来を実現すべく、基礎的段階の研究開発を次の開発段階へ向かうことを後押しする。
同財団は、同助成事業を通して医療機器・医療技術を研究対象とする自然科学系研究者の育成を目指している。
また、今回の新たな「医療技術研究開発助成制度」を開設により、従来から行っている社会科学系研究者向け「調査研究助成制度」との両輪により医療機器関連の研究者の総合的育成を実現する。「医療技術研究開発助成制度」の概要は、次の通り。
◆助成対象とする分野
①日常生活における健康無関心層の疾病予防、重症化予防に資する医療機器
②予後改善につながる診断の一層の早期化に資する医療機器
③臨床的なアウトカムの最大化に資する個別化医療に向けた診断と治療が一体化した医療機器
④高齢者等の身体機能の補完・向上に関する医療機器
⑤医療従事者の業務の効率化・負担軽減に資する医療機器
⑥次世代の医療機器開発・生産に資する要素技術・部品・部材の開発、製造基盤
◆助成タイプ
・萌芽・探索型:5件(100万円/件)
より探索期にあるものにあってはその後の原理検証フェーズに移行させようとする
・計画をもつテーマ
実用化展開型:1件(500万円/件)
基礎研究(原理確認)の探索期を終えた後期にあってはその後の実用化展開に向けて応用(製品開発)に移行させようとする計画をもつテーマ
◆第一期のスケジュール
募集締切:2023年12月13日、採択結果通知:2024年3月末日までに申請者に直接通知
◆研究期間 (1年間の例):2024年4月~2025年3月末
◆助成事業の詳細:https://www.jaame.or.jp/mdsi/activity/tech-grant_application.html